ガラスフュージングの材料に水!?【面白いガラスフュージング皿の作り方】
「ガラスフュージングで水を使う」という面白い作り方を紹介します
水で模様を描くガラスフュージング
ガラスフュージングでガラス皿やガラスアクセサリーを制作するのに板ガラスはもちろん、ガラスフリットやガラスパウダーなどをいろいろ組み合わせたりしながらガラスをデザイン、装飾してるかと思います。
その中でも今回はガラスパウダーに水を垂らして模様を描いて焼成するというガラスフュージング技法を紹介したいと思います。
1枚の板ガラスにガラスパウダーを重ねて振っていく
電気炉スーパープチでガラス豆皿を作ります
YouTubeグラクラマーケットTVの企画に合わせて、今回も使用する電気炉は「スーパープチ」を使います。
炉内がかなり狭い電気炉なので、ベースガラスとして使用いたしましたBULLSEYE 1112 アヴェンチュリングリーン3mm厚も6cm角サイズでカットいたしました。
その上にガラスパウダー0126 スプリンググリーンをベースガラスが見えなくなるまで振っていきます。
上から、またその上からガラスパウダーを重ねる
通常ガラスパウダーをこのような振り方をすることはないかと思うのですが、今回は常に下の色が見えなくなるまでガラスパウダーを振っていき、ベースガラスの上に3色3層のガラスパウダーを重ねます。
ガラスパウダーの上から水滴を落として模様を描く
ベースガラスの上にガラスパウダーを重ねて振り3層にいたしました。
ここから水を手で取り20cmくらいの高さから水滴を落とします。
水滴を落とすことによりガラスパウダーがはじけて面白い模様を作り出してくれました。
落とす高さを変えたり、水滴の大きさを変えたりすることによって模様の形状や大きさ深さが変化します。揃えようとせず、あえて不規則に水滴を落としたほうがいい感じに仕上がります。
「水で描くガラスフュージング」動画で解説いたしました
パウダーの凸凹感が無くなるくらいの温度で焼成
6cm角サイズのガラスといえども電気炉スーパープチではいっぱいいっぱい、棚板ギリギリサイズです。
トップ温度は800℃。水滴で跳ね返ったガラスパウダーの凸凹感が無くなり、表面がフラットになるまでキープいたしました。
出来上がったガラスは予想以上にいい感じになりました。
下地のアヴェンチュリングリーンが浮かび上がり、波紋状に3色のガラスパウダーが絶妙な模様を作り出してくれてます。
ミニ四角モールドに乗せてスランピング
この後、電気炉スーパープチに入るサイズでガラスフュージング豆皿制作用のモールド「ミニ四角プレート」に乗せてスランプさせました。
ミニ四角プレートは適度な深さと底面のフラット感が特徴のモールドで、今回のスランピングでもとてもいい感じのガラス豆皿になってくれたのではないでしょうか。
今回はガラスパウダーの上から水滴を落とすという方法でガラスの上に模様を描いて焼成してみました。
水滴の落とし方次第で色んな表情を見せてくれると思いますので、皆さんも一度挑戦してみてはいかがでしょうか。
ミニ四角プレート
ガラスフュージング用の磁器製スランピングモールドです。スランピング技法により四角型のガラス豆皿を制作することができます。電気炉スーパープチでも使用できるサイズです。離型剤を塗ってご使用ください(スプレ…
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