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ブルズアイストリーキーガラスで楽しもう【成功と失敗】

ガラスフュージング

SNSやハンドメイドショッピングサイトなどでガラスフュージング作品を目にする機会が本当に増えましたよね。

そんな中でガラスに流れ模様が入ったガラスを見たことはないですか

クリアのガラスに黄色の流れ模様が入っていたり、白地にピンクの流れ模様が入っていたり・・・

こんなガラスどうやって作るんだろう
私もこんな模様のガラス作ってみたいな

思った方も多いかと思います。

流れ模様がキレイなフュージング用ガラス「ストリーキー」

実はフュージングでガラスに模様を入れてるわけではなく、フュージング用ガラスとしてこの流れ模様のガラスがあるのです。

フュージング用ガラスでは皆さんご存知のブルズアイ。
このブルズアイ社のフュージング用ガラスにストリーキーというシリーズがあります。

このストリーキーシリーズこそがこの流れ模様のガラスなのです。

今回の内容を動画で解説

ブルズアイストリーキーシリーズとは

複数のガラスを混ぜ合わしてローラーで引き伸ばして制作されてる板ガラス。
これがストリーキーガラスです。

クリアガラスに不透明の色ガラスを混ぜたり、ホワイトに透明系のガラスを混ぜたりいろんなパターンで制作されるストリーキー。

もちろん手作業で溶けたガラスを混ぜ合わしてローラーで引き延ばすので、毎回違った流れ模様になり、同じガラスは2枚とありません。

これだけでもかなり魅力的なガラスだと思います。

実際にストリーキーを使って焼成してみた

今回は3種類のストリーキーガラスを使って実際に焼成サンプルを作ってみました。

2107 ホワイト・ライトグリーン
ホワイトに透明系のライトグリーンを混ぜ合わせたガラス

2302 ホワイト・ピンクOP
ホワイトに不透明系のピンクを混ぜ合わしたガラス

2304 ホワイト・ラベンダーブルーOP
ホワイトに不透明系のラベンダーブルーを混ぜ合わせたガラス

この3色に通常の0113 ホワイトを組み合わせて焼成サンプルを作ります。

10cm角サイズでレイアウト

今回は10cm角のガラスプレートを焼成いたしますので長さ10cmでカットし、ストリーキーは2cm幅、ホワイトは1cm幅でカットしてストリーキーをホワイトで挟み込むようにレイアウトいたしました。

その上にカバーガラスとして同じくブルズアイクリアテクタ3mmを使用します。
焼成方法に少し工夫を・・・今回使用したストリーキーガラスは全てガラスのミミに近い部分を使用しましたので、多少厚みにばらつきがありました。

通常3mmの厚みなのですがミミに近い部分は少し厚みが増していたりするので焼成時は注意が必要です。

空気を閉じこめないような温度コントロール

レイアウトしたガラスに段差があり、カバーガラスを乗せたら少しがたついてしまいました。
このガラスとガラスの隙間がどうしても気になります。

ガラスは柔らかくなり溶けて行く過程で端から順番に溶けていくので、このまま一気に溶ける温度まであげると、上のクリアガラスの端の方から溶け始め、空気の抜け道を塞いでしまう恐れがあるのです。

そこでこの現象を極力抑えるために、今回は490℃からトップ温度780℃までの上昇時間を2時間とってみました。

空気を閉じこめちゃわないようにゆっくりあげて、ゆっくりガラスを溶着させるイメージです。

ストリーキーの魅力たっぷりガラス

さて出来上がりましたガラスは

とてもいい感じ。キレイに焼成できました。
目立った気泡もなく(※若干気泡は残ります)ガラス表面もフラットでキレイな仕上がり。
理想の焼成具合となりました。
ホワイトと一体化したストリーキーは不思議な感じ元々ストリーキーに入っているホワイトと挟んだ通常のホワイトが一体化し、ピンクやラベンダーブルー、ライトグリーンの上に白の流れ模様が乗ったような見え方になってます。

初めてみた方だとおそらくどうやって作ったのか、わからないのではないのではないでしょうか。

タテ模様でも焼成してみる

予想以上の出来にテンションが上がったので、今度はタテ模様バージョンの焼成にも挑戦。

先ほどはストリーキーガラスの模様の向きを横流れで使ったのですが、次の挑戦はタテの流れ。

同じように焼成すればまた今度は色ガラスがタテに流れる感じのキレイなガラスに仕上がるはずです。

時間に追われて手を抜く男

このガラスの焼成時、翌朝に今回の動画撮影を予定いておりまして、どうしても時間が足りなくなってしまいました。

そこで私がとった手段

最短時間で焼成する
前回は中に空気が閉じこもってしまわないように、490℃から780℃までの温度上昇時間を2時間とりました。

今回温度上昇時間は最短で設定
使用した電気炉キルンキング160PKSだと490℃から780℃までだと30分もかかりません。超高速で温度を上昇させました。

慌てたフュージングで起こった大失敗

表面の凸凹感の違い

一見、前回同様キレイに焼成できている感じがしていますがよーく見ると

表面が凸凹してるのがお分かりいただけると思います。
さらによーく見ると、大きめの気泡がちらほらと・・・

つまり気泡を中に閉じこめちゃっているんです
またその気泡によってガラス表面が膨らんでる部分ができており、妙な凸凹感を作り出しているのです。

ストリーキーの模様自体はいい感じなのに焼成方法で台無しにしちゃってますね。

先の温度上昇に2時間かけたものと見比べてみるとクオリティーの違いは歴然。
ほんと慌てちゃダメですね。

ガラスフュージングはおもしろい

今回はブルズアイスとリーキーガラスの魅力を伝えるとともに、ガラスフュージングを慌ててやるとロクなことがないよというお話でございました。

みなさんの中でも焼成後のガラスの表面が変に凸凹してるなぁ
なんて時は、トップ温度までの上昇時間が早すぎなのかもしれません。

一度確認してみましょう!

それではまた!皆さん素敵なガラスライフをお過ごしください。

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