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ガラスパウダーでデザインするガラスフュージング

ガラスフュージング

このところYouTubeグラクラマーケットTVやSNSなどに「ガラスフュージング用のガラスパウダーを使って何かやってほしい」とのご意見をいただいたので

「何か面白いのないかなぁ」

なんてネットサーフィンしておりましたら、ブルズアイ社のホームページにガラスパウダーを使った面白そうな記事を見つけました。

「これはやってみるしかなかろう」

なんとご丁寧な事にその制作方法まで載っており、大喜びでやってみる事にしました。

ガラスパウダーで板ガラスをデザインする

掲載されていたガラスパウダーを使った技法は、クリアの板ガラスの上に均等にガラスパウダーを一面にふりかけそこを引っ掻いて模様を描くというもの。
クシのようなもので引っ掻けば誰でも簡単に出来そうな技法です。

見本で気になるのは中央に四角いデザイン。
これは四角いプレートのような障害物を置いてその上からガラスパウダーをふりかけて最終的にそのプレートを外すことによって作り出すデザインのようです。

クリア板ガラスにガラスパウダーをふる

今回使用するガラスは
・クリアテクタ3mm
・0100 ブラック ガラスパウダー
・1122 レッド ガラスパウダー

まず、クリアテクタ3mmに黒のガラスパウダーを均等にふるのですが、その前に見本で使用していた四角い障害物。

そのままやっても面白くないよな・・・

というわけで丸いものを置くことにしました。
・ガラスパウダーボトルのフタ
・ペットボトルキャップ
・木工用ボンドのフタ

クリアガラスの上にこの障害物を置いた状態で黒のガラスパウダーをふっていきます。

今回の挑戦を動画でどうぞ

積もったガラスパウダーを引っ掻いて模様を描く

この状態からクシ状のもので引っ掻いて波模様を描くのですが、今回用意したのは爪楊枝。
これを数本つなぎ合わせてクシ状にして描いていきます。

障害物を外し赤のガラスパウダーをふる

波模様が描けたら丸い障害物を全て外します。
当然、障害物を外したところはクリアガラスがそのままの状態。
その上から赤のガラスパウダーを均等にふっていきます。

気になる赤のガラスパウダー

気づいた方もいらっしゃると思いますが、使用しているこの赤のガラスパウダーは1122 レッド、透明系のガラスパウダーです。

黒の上から透明系のガラスパウダーで大丈夫なの?

なんて思う方も多いかもしれません。
僕も大丈夫かな?と思っていたのですが、よくよく考えてみたら透明系のガラスパウダー出ないと逆に下の黒色が見えなくなってしまいますもんね。

なので透明系の赤で正解です。

713℃で焼成する

マニュアルではトップ温度を713℃にするとのこと
ガラスの角は丸くならない温度で、ガラスパウダーだけを溶かすイメージ。

もちろんここで800℃を超えるようなフルフューズで焼成してしまうと、ガラスパウダーを引っ掻いた模様も溶けてなくなってしまうことになるので700℃台前半がベストだと思います。

まさかの大失敗

さてトップ温度713℃で10分キープしまして、その後482℃で1時間ほど徐冷タイムを取りましてしっかり冷まします。

期待を胸に電気炉を開けましたら・・・

なんだか黒い・・・

おかしいな・・・

どうやら黒も赤もガラスパウダーをふる量が少な過ぎたようです。
赤と黒のメリハリが無く褐色のガラスが出来上がってしまいました。

ガラスパウダーの量を増やして再挑戦

今度は黒もガラスパウダーを厚めにふりまして、しっかりと模様を描きました。
その上の赤のガラスパウダーも先ほどの倍ほどふりまして、厚さで言えば2mm近く積もらせたのではないでしょうか。

同じく713℃で焼成する

今回もおなじようにトップ温度は713℃で10分キープ。
少しガラスパウダー自体は分厚いのですが、この温度であれば問題なく溶けると思います。

同じく1時間の徐冷を入れた後、しっかり冷ましまして電気炉を開けましたら・・・

やっぱり黒い・・・

先程より赤みかかってはおりますがなんだか黒い・・・

取り出してみてみましたら、先程よりかなり赤くはなってるもののかなり黒い。
見本と比べてみると鮮やかさが全く違います。

う〜ん残念。

うまくいかないのもガラスフュージングの醍醐味ということで

もっと赤のガラスパウダーを厚くしないとダメなのだろうか・・・
非常に残念な仕上がりではございますが、今回は材料が底をつきここで断念。
リベンジ案件ですね。

マニュアル通りに焼成したんだけどな・・・
なかなか一筋縄でいかないところもガラスフュージングの楽しいところ。
今後もいろいろチャレンジしたいと思います。

今回出来上がったガラスは穴を開けて時計にでもしようかな・・・
それでは今回はこの辺で。

ガラスをいっぱい楽しみましょうね。


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