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クセが凄いガラスを使いこなす|ガラスフュージング

ガラスフュージング

フュージング用ガラスの中に、とんでもなくクセが凄いガラスがあるのをご存知でしょうか。

ブルズアイ0146スチールブルー
このガラスがそうなのですが、どうクセが凄いかと言いますと
変色が半端ないんです。

元々フュージング用のガラスには、元板ガラスの段階では色が違い焼成することによって本来の発色をするストライカーガラスというものがあります。

特に暖色系のガラスに多いのですが、
「黄色だと思ってたガラスが焼成したら真っ赤になっちゃった・・・テヘペロ」

なんて体験されたことがある方もおられるのではないでしょうか。

ところがどっこいこの「0146スチールブルー」そんなレベルの問題じゃない
まさかの銀色に変色しちゃうガラスなのです。

今回はこの銀色に変色しちゃう「0146スチールブルー」にフォーカスいたしまして

・銀色になってしまう焼成条件
・銀色になるのを防ぐ方法
・銀色あえて利用する焼成方法

この3つについて解説したいと思います。

今回の内容を動画で解説

スチールブルーが銀色になってしまう焼成条件

今回は実際にブルズアイ0146スチールブルーをいろんなパターンで焼成して変色の様子を確認してみることにしました。  

そのままのガラスのみ
スチールブルーを適当なサイズにカットしてそのまま焼成する

クリアガラスを重ねる
スチールブルーの上にクリアガラスを乗せて焼成する

クリアガラスを下に置く
クリアガラスを下に敷き、その上にスチールブルーを乗せて焼成する

この3つのパターンを同じ電気炉で一度に焼成して色の変化を見てみます。

750℃10分キープで焼成

タックフューズとフルフューズの間くらいの750℃で焼成いたします。
ちょうど角が取れて丸身を帯びる温度帯。皆さんもよく使用する温度帯ではないでしょうか。

トップ温度の時点で変色トップ温度750℃で見てみましたら、この時点であきらかに色が違う。
そのまま焼成した分とクリアの上にのせた分はどうやら変色しているようです。

2つが銀色に1つは青のまま・・・

見事に!?銀色になっちゃったやはりトップ温度で変色が見られた2つは銀色に変色してました。
銀色になったスチールブルーはもうガラスには見えないですね。

どうやらこの0146スチールブルーというガラス、皆さんが一番よく使うであろう温度帯では銀色に変色しちゃうようです。

銀色になるのを防ぐ方法

そこで気になるのは、変色せずキレイに深い青色で焼成できたガラス。
クリアガラスを上に被せて焼成したものはスチールブルー本来の焼成色で仕上がっております。

ここは焼成条件は同じなのに銀色になってしまったガラスと青のまま焼成出来たガラスの違いに目を向ける必要がありそうです。

クリアガラスでカバーされてる

ここで銀色になったガラスとならなかったガラスとの相違点をさがしてみると・・・
クリアガラスが乗ってるか乗ってないかのみ。

これはどういうことかと言うと、
焼成時に電気炉内の空気に触れてるか触れてないかということなんです。

これがが変色するしないのキーになってるようですね。

ここでタネあかしこれはブルズアイ社も公式に発表してる内容なのですが、
この0146スチールブルーは

約677℃から760℃あたりまで炉内の空気に触れた状態で焼成すると変色する
そんなガラスなんです。
つまりクリアガラスを乗せた方はスチールブルーのガラスが炉内の空気に触れてない状態で焼成されているので深い青色のままできあがるということなのです。

もうひとつ付け加えるならば、
銀に変色してしまったガラスの裏面が青いままなのも、焼成時に棚板と触れてるため電気炉内の空気に触れることなく焼成できているからなのです。

もう一つの銀色にならない方法

実はもう一つ銀色にならない方法があります。
これはクリアガラスでカバーする必要もありません。

815℃でフルフューズ
たったのこれだけです。この0146スチールブルーというガラス。
677〜760℃あたりまでで銀色に変色しても、そこから温度を上昇させて815℃まで上げると元の青色に戻るのです。
クセが凄いこれも公式にブルズアイ社が発表している内容で、クリアガラスを被せずに焼成したい方には有効な方法です。

結論
0146スチールブルーを銀に変色させないようにするには、

・クリアガラスを被せて炉内の空気に触れないようにする
・815℃あたりで焼成する

この2点が重要なポイントとなります。

銀色をあえて利用する焼成方法

ここまで0146スチールブルーが銀色に変色する内容について書いてきましたが、この中の炉内の空気に触れる触れないの特性を生かして面白い実験をしてみました。

適当なサイズにカットした0146スチールブルーの上に、クリアストリンガーと丸く焼成したクリアガラス粒を乗せて焼成してみようという作戦です。

「炉内の空気に触れなければ青いまま」ということは

このクリアストリンガーやガラス粒で炉内の空気に触れないようにしているので、このデザインの部分は青いまま、他の部分は銀色なんていうガラスが作れるのではないか・・・
面白そうです銀色に変色させたいわけなので、トップ温度は最初の実験と同じく750℃で10分キープ

なんだかいい感じにメリハリついてますね。期待できそうです。

しっかり冷ましまして電気炉を開けたら・・・

これは凄い・・・見事に銀色の部分と青の部分とでデザインされたガラスが出来上がりました。

メリハリくらいはつくだろうとは思っていましたが、こんなにキレイになるとは思ってもいませんでした。

クセがひどいガラスも使いようで・・・

皆さんを悩ませておりましたこの0146スチールブルーが銀色になっちゃう問題。
謎は解けましたでしょうか。

また今回のように、銀色のなっちゃうというこのガラスの弱点とも言える部分を逆に利用して他のガラスでは出せない表現もできるという面白みも・・・

元々ブルズアイ社自身も銀色に変わっちゃう問題でこのスチールブルーの製造中止を予定してたのですが、この銀色への変化を楽しみたい多くのアーティストさんの要望から販売を継続している経緯もあるそうです。

クセがすごい・・・

面白いガラスがあるものです。

ガラスフュージングを楽しみましょう。

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