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100均グッズでガラスフュージング|ガラスカボションを作ってみた

ガラスフュージング

このブログではこれまでも100均グッズを使って作るいろんなガラスフュージングを紹介してきました。

最近では100円ショップに行くたびに「何かガラスフュージングで使えるものはないか」と各商品棚でしゃがみこんで物色する怪しいおじさんになりつつあります(笑)。

先日もダイソーでいろいろ探しておりましたら、こんなものが目に止まりました。

パッケージをよく見てみたらトースターでパンを焼いてるところに置かれた円形の器・・・

おぉっ!これは!!ガラス詰め込んで溶かす事できそうじゃね?

というわけで今回はこの「オーブントースター用スチーム皿」を使ってガラスフュージングを楽しんでみることにしました。

100均オーブントースター用スチーム皿でガラスを溶かすことはできるのか?

さて、このオーブントースター用スチーム皿。これは一体なんなんだい?

どうやらこの容器の中に水を入れてトースターでパンを焼くと蒸発する水の湿気によって外はパリッとなかはフワフワとトーストが出来上がるらしい・・・

一応加熱を前提に作られたものなのね。

問題はトーストする時の温度ってせいぜい200℃くらいか高くとも250℃あたりかと思われ・・・
果たしてこれがガラスを溶かす800℃とかに耐えれるのかどうか・・・

もちろん商品詳細には目的以外の使用方法はしないようにとの記載はあるし直火やオーブンでの使用は不可とのこと。
※なので今回の実験は皆さんに使用を勧めるものではありません。マネされる方はくれぐれも自己責任でお願いいたします。

でもどうしてもやりたいという衝動は抑えられずいざスタート。

磁器に陶器っぽいコーティングがしてある感じの容器

トースター用スチーム皿を見てみると、通常の食器のような磁器の上に陶器のようなコーティングが施されてる感じ。

ただパッケージなどに材質などの表記が無いのでどんな素材なのかはナゾ。

でもこの表面の感じからしてもモールドっぽいと思っちゃうよね。

というわけで溶けたガラスがくっ付かないように、離型剤パーフェクトプライマーをスプレーいたします。

ガラスを詰めて溶かし込む800℃を超えてくる温度になるので少し厚めで2度塗り。

ガラス端材を砕いて入れてみる

さぁ、この離型剤を塗ったトースター用スチーム皿の中にガラスを詰めて溶かしていきたい。

まずはガラス端材を適当に細かくカットしていくところから・・・

ガラスカッターG-CAMを使ってガラスを砕いていく。

今回はブルズアイ社フュージング用ガラス

0034ライトピーチクリーム 0112ミントグリーン 0421ペタルピンク

この3色の破片を適量用意して・・・

トースター用スチーム皿の中に詰めていきてんこ盛りに。

ガラスの破片を詰めてるのでこの状態ではガラスとガラスの間に隙間があるので溶けた時に隙間が無くなり出来上がりではガラスがグッと沈んだ状態になるからね。

電気炉で焼成の準備

電気炉の棚板にセラフォーム(離型紙)を敷いて、ガラスを詰めたスチーム皿を置く。
セラフォームを敷くのは万が一容器が割れてガラスが飛び出しても棚板にガラスが付着しないようにするためです。

これは普段モールドを使用する時も気を付けておかないといけない事なのよ。

トップ温度820℃に設定

トップ温度は820℃。ガラスが完全に溶けてくっつく温度帯です。

スチーム皿が温度差で割れないように、じっくり3時間かけて820℃にいたしました。

なかなかいい感じで溶けてくれてますね。

容器自体も問題ないようです。

482℃で1時間キープ、430℃で30分キープ、370℃で30分キープ

と3段階でキープを入れて徐冷いたしました。

使用した電気炉の「キルンキング160PKS」は温度を下げる時の時間調整ができないので、このように3段階の温度に分けてキープすることによってガラスが歪まないようにしっかり徐冷することができます。

しっかり冷まして電気炉を開けてみましたら・・・

おぉ!いい感じっすね。

離型剤が効いてコロッと取れた!気持ちいい!!

しっかり冷めたところで、もはやモールドと化したトースター用スチーム皿をひっくり返すと・・・

コロッと

さすがのパーフェクトプライマー、離型効果抜群でございます。

めっちゃ可愛いガラスカボションができました。

ガラスフュージングをいろんな楽しみ方で・・・

今回は100均グッズを使ってガラスフュージングを楽しんでみました。

ガラスフュージングを始めた頃は、どうしても元からあるメーカー販売のモールドなどに頼らざるならないのですが、ガラスフュージングの基礎を学べば、今回のように元々がガラスフュージング用の機材じゃないものや自作のモールドなどで楽しむことが出来ます。

ガラスフュージングは割れにくいガラスを作ること前提でいろんな楽しみ方ができるガラス工芸なのです。

このブログでは皆さんにガラスフュージングの楽しさをどんどん伝えていきたいと思います。

これからも一緒にガラスを楽しみましょうね。

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