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驚きのサンドブラスト加工方法【サンドブラストマスクは木工用ボンド】

サンドブラスト

驚きのサンドブラスト加工方法【サンドブラストマスクは木工用ボンド】

マスキングシートや露光フィルムだけがブラストマスクではありません
サンドブラスト加工と言いますと彫りたい文字やデザインをカットしたマスキングシートや露光フィルムなどのいわゆるマスク材をガラスに貼り付けて、サンドブラスト機で研磨剤を吹き付けて彫っていく加工法が一般的です。

・ゴムシートやレジストシートをガラスに貼り付けてカッターなどでカットする
・レジストシートをカッティングプロッターでカットしてガラスに貼り付ける
・露光フィルムマスクを現像してガラスに貼り付ける

これらの方法を用いてサンドブラストマスキングを作り研磨剤を吹き付けてガラスを彫っていきます。ガラス工芸や記念品制作などのサンドブラストにはほぼこのようなマスクを使ってサンドブラスト加工されています。

研磨剤をはじけばどんな素材でもマスクになるのでは?

ガラスと木工用ボンド

例えば木工用ボンド子供の頃から誰もが一度はお世話になってる木工用ボンド。当然木材を接着するためのボンドなのですが、乾いてくると徐々に透明になり樹脂っぽい感じから最後はパキパキとした材質に・・・。

ガラスは木工用ボンドを吸収しませんからガラスに塗ればそのまま透明に固まってパキパキになってくれるはずです。

サンドブラストマスクとして成立しそうな匂いがプンプンいたします。

ロックグラスに木工用ボンドを塗ってサンドブラストしてみる

グラス全体に木工用ボンドを塗ってみた

まずは透明なロックグラス全体にベッタリ木工用ボンドを塗ってみました。
この状態で木工用ボンドが乾いてしまう前に模様やデザインを何かで引っ掻いて描けばサンドブラストマスクになってくれそうです。

クシで模様を描いてみることに

手軽に模様が描けそうな物としてクシを選んでみました。
このクシでロックグラスに塗った木工用ボンドの上から模様を描いていきます。

ぐるっと1周、底面にも1周描いた

ロックグラスの側面の木工用ボンドを掻き取るようにクシで1周回してみました。底面は中心から円を描くように1周まわして模様を描き、ロックグラスの表面は木工用ボンドが厚い部分や薄い部分、そしてガラスがむき出しになってる部分といろんなパターンになりました。

ボンドがキレイに乾いて透明でパキパキに

ブラストマスクとして十分使えそう
数時間、木工用ボンドを乾かしましたら透明になり表面はパキパキの状態に。
これであればサンドブラスト研磨剤のアタックにも耐えれそうな気がします。

木工用ボンドマスクでサンドブラストロックグラスを作る動画

このサンドブラスト加工方法の良さと弱点

彫った直後のロックグラス。ところどころボンドが取れてる

木工用ボンドマスクの丁度いいモロさロックグラスを彫ってる最中からところどころ木工用ボンドが薄いところがモロく、やはり研磨剤のアタック力で吹き飛んでしまいました。

この木工用ボンドマスクが吹き飛んだことにより、サンドブラスト加工法でいう「段彫り」的な感じとなり彫れた部分が立体的になるという逆にうれしい効果をもたらせてくれました。

水に浸けておくだけでマスキングが溶けていくサンドブラスト加工後、木工用ボンドマスクを剥がすのに苦労しそうだと思っていたのですが木工用ボンドは水性。
水に浸けておくだけでふやけてマスキングを剥がすのも楽々でした。

欠点はサンドブラスト機の中が・・・いざサンドブラスト加工が終わりサンドブラスト機の中を覗いてみたら、研磨剤の中に木工用ボンドのカスがたくさん混ざっておりました。
このまま次のサンドブラスト加工をするとサンドブラストガンの中やノズルにこの木工用ボンドカスが詰まること間違いなし。

結局サンドブラスト機の中から研磨剤をすべて取り出し、ふるいを使って研磨剤の中のごみ取り作業。これが結構大変でした。

面白いサンドブラスト加工方法でした。

今ではお気に入りのロックグラス

常識にとらわれずいろんな加工法に挑戦できるのもサンドブラストの良さではないでしょうか。
極端な話、マスキングなしでフリーハンドで彫っていっても面白い物が出来上がるのがサンドブラストです。

通常のマスキングで文字やデザインを彫った周囲を今回のような木工用ボンドでマスキングしてテクスチャー加工してみるのも面白いかもしれませんね。

たまには型にはまらず自由にサンドブラスト加工をしてみてはいかがでしょうか。

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