サンドブラストマスクはスティック糊【面白いサンドブラストの方法】
こんなサンドブラストのやり方も楽しい
以前、サンドブラストマスクに木工用ボンドを使ってロックグラスにサンドブラストするという加工法を紹介いたしました。
通常では考えられないサンドブラストマスキングの方法ということでかなりの反響をいただいた記事となりました。
驚きのサンドブラスト加工方法【サンドブラストマスクは木工用ボンド】
サンドブラスト加工でのマスキングを通常のレジストシートや露光フィルムを使わず木工用ボンドで代用してコップ(ロックグラス)をサンドブラスト加工してみました。面白いサンドブラストのやり方を紹介いたします。
スティック糊をサンドブラストマスクとして使う
木工用ボンド同様、グラスにくっ付く粘着力とある程度の弾力があればマスク材として使えますので、今回はスティック糊でマスキングいたします。
叩くようにスティック糊を塗っていく
スティック糊は材質上、木工用ボンドのように全体に塗り広げるのは難しいので、上から叩いて付着させるような塗り方で糊をグラス全体に塗ります。
ニチャニチャという感じで押し付けていき、あえてムラを出すように塗るのがコツ。
グラス表面が出てる部分、糊の薄いところ、糊が分厚いところがあることによってサンドブラストした時にグラスが彫れる深さが変化し面白い模様を作り出してくれます。
スティック糊マスクでロックグラスをサンドブラストを動画で解説
サンドブラスト中に糊が剥がれても気にしない事
サイフォン式サンドブラスト機で圧力は0.4Mpa、研磨剤(砂)は#120とごく一般的なサンドブラスト加工設定なのですが、 スティック糊を塗った状態でサンドブラストすると、やはり砂の圧力で糊が徐々に剥がれていきます。
でもこの徐々に剥がれていくのが重要なポイント。
深く彫れたところや浅めところ、彫れてない部分など立体感のある彫れ方をしてくれます。ただし吹き飛んだ糊が研磨剤に混ざるので作業後、研磨剤の掃除は必ずしてください。
自然なテクスチャーのロックグラス
サンドブラスト加工後は水洗いで糊を落とし、面白い模様のロックグラスが完成いたしました。
最後まで糊が残っていたところはクリアのガラスのまま、サンドブラスト途中で糊が吹き飛んでしまったところは浅めからやや深め、最初から糊を塗ってなかったところはより深く彫れており、立体感のあるいい感じのロックグラスが完成いたしました。
ここからもう一度サンドブラストする
先ほどの状態で完成というのもいいのですが、そこからもう一度サンドブラストするとクリアの部分が無くなり、また違った表情を見せてくれます。
どちらもまさかロックグラスにスティック糊を塗って加工したものとは誰も思わないでしょう。
今回のようにロックグラス全体に模様を彫るだけでなく、フォトフレームやクリスタルの記念品のサンドブラスト加工にて、部分的に今回のテクスチャーを使ってみても面白いかもしれません。
いろんな応用がききそうな今回のサンドブラスト加工法、一度試してみてはいかがでしょうか。
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