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ガラス研磨でのハンドルーターの使い方【ガラス削りから鏡面仕上げまで】

ガラスフュージング ガラス研磨

ガラス研磨でのハンドルーターの使い方

ハンドルーターは石や木材、金属、プラモデルなどの 彫刻や切断、穴あけ、磨きなど に使用できるペン型で扱いやすい研磨機です。
もちろんガラスに使用することもできるのですが、ガラスにハンドルーターを使うというとグラスなどに文字やデザインを彫刻するイメージを持ってる方が多いと思います。

ハンドルーターでガラス研磨が出来るハンドルーターは先端ビットを付け替えることによってガラスへの彫刻だけでなく、ガラス研磨機同様のガラスの削りから鏡面加工までをすることができます。

今回はガラスの削りからピカピカ鏡面加工までにするハンドルーターの使い方を紹介いたします

ガラスを研磨するための先端ビット

ガラスの削りから光沢を出すまでのビット
もちろんガラスを削ったり磨いたりするには専用の先端ビットがあります。
「ダイヤスカッディスク25」というビットセットなのですが、削り用のダイヤパッドと磨き用のレジンパッド、専用ホルダーがセットになった石やガラスを研磨するためのビットです。


最終仕上げ、鏡面磨き用ビット
ダイヤスカットディスクでガラスを削ってからピカッと光沢が出るまで磨けるのですが、ガラスにはもう一段階最終仕上げをいたします。
「クリスタルバー」は酸化セリウムを含ませてある硬質スポンジで、砥粒の細かさでの研磨と酸化セリウムとガラスの化学反応を利用して鏡面仕上げにするビットです。
スカットディスクで磨いた時点でガラスが十分ピカピカになってるように見えるのですが、このクリスタルバーを使用することによりピカピカ具合が数段アップいたします。

ハンドルーターでガラスを削ってから磨いてみました

スカットディスクを順番に使って行く

ダイヤスカットディスクには5枚の研磨パッドがあり、
#180 #400 #800 #1500 #3000 の5枚の研磨パッドを順番に使用することによって削りから光沢磨きまで行うことが出来ます。

ガラス玉を削って磨きます

#180でガラスの形状を変えるガラスを削るのには#180を使います。
ガラスの形状を変える粗削り段階。ここでガラスの形状が決まりますので、望みの形状になるまで#180でガラスを削っていきます。
ガラスを削る間はかなり摩擦熱を帯びますので常に水を浸けながら削りましょう。

球の一部を平らにしました

#400で#100での傷目を細かくする続いて#400で#100で削ってガラスについた傷目を細かくしていきます。
この#400でもガラスは削れていきますので当てすぎてガラスの形状が変わってしまわないように注意しましょう。

傷目の白さを薄くする

#800 #1500 で磨き、光沢を出す先の#400までは削りの部分でしたが、この#800からは磨くという感覚でハンドルータを使っていきます。
#800では#400で細かくした傷を消して半艶状態にいたします。表面に傷目のザラザラした部分を無くし、艶が出てきたけど全体ではまだ曇った感じにします。
その曇りを取ってツルっと光沢を出すのが#1500です。この#1500である意味ガラスらしさが出てきます。

左:#800 右:#1500

写真左は#800での研磨。ガラスにだいぶ光沢がでてきているものの、曇った部分も多くまだまだ磨けば光るぞという感じ。触った感じもまだ指が引っ掛かる感じです。
写真右#1500での研磨。かなり光沢がでてきました。触ってみてもツルっと感が出ています。

#3000でピカピカ仕上げいよいよ「スカットディスク25」での最終研磨#3000です。 #1500で磨いた面の上からパッドをあていくことで研磨仕上げを行います。

#3000でかなりの透明感

#3000での磨きでほぼ周囲と変わらないほどの透明感になります。石とかであればここで完成でいいかと思うのですが、ガラスは透過するのでもう一段階磨いてもっとキレイにしてみましょう。

クリスタルバーで究極仕上げガラス研磨の最終仕上げで必要なのが酸化セリウム。この酸化セリウムが浸み込ませてある硬質スポンジ「クリスタルバー」を使って最終鏡面磨きをいたします。酸化セリウムは砥粒の細かさで磨きながらガラスとの化学反応でよりピカピカにしてくれます。

クリスタルバーでの仕上げ

ガラスフュージングの仕上げにも使えます

今回のハンドルーターを使ったガラス研磨は、特にガラスフュージングアクセサリーを制作される方には特にオススメの研磨方法です。

ガラスの焼成時に出てしまったバリや曇ったように失透してしまったところ、溶けすぎてガラスが変形してしまったところを削り、ピカピカに仕上げると今まで失敗だと思っていたフュージング作品がすばらしい作品へと変身いたします。

ハンドルーターをガラスの穴あけや削りに使われてた方は多いと思うのですが、今回のようなガラスの磨きに使用してなかったという方は、一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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