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【実験】フュージングのりに勝てる接着剤はあるのか?

ガラスフュージング

ガラスフュージングでいざガラスを電気炉に入れようとした時、「レイアウトしたガラスの配置がズレちゃった」なんてことがあると思います。

そんな悩みを解決してくれるのが「フュージングのり」
焼成する前に重ねたり並べたりしたガラスがズレたり崩れたりしないように仮止めするための糊で、焼成後の汚れもほとんどなく糊痕が残りにくい接着剤です。

市販の接着剤ではダメなの?
「フュージングのり」は通常の接着剤に比べて高価ですし、こんなことを思った方もおられるかと思います。

今回はフュージングのりとその他の接着剤をガラスフュージングで使って焼成後どうなるのかを実験して見比べてみました。

「フュージングのり」に勝てる接着剤はあるのか?

「失透しにくく、焼成後の糊痕が残りにくい」というフュージングのり。
ということは他の糊や接着剤は失透したり、糊痕が残ったりするということか・・・

そう考えるのが普通だと思います。

でもひょっとしたらフュージングのりと同じ効果の糊や接着剤があるかも・・・

実験してみました。

フュージングのりと他の接着剤の焼成後を見る

今回は同じベースガラス(ブルズアイ0100ブラック)の上に、クリアガラス(ブルズアイ1101クリア)を並べて仮止めし、一度に同じ条件で焼成してみます。

ブルズアイ0100ブラックと1101クリア

フュージングのり・木工用ボンド・スティック糊・白ご飯

今回仮止め実験で使用する接着剤は、フュージングのり・木工用ボンド・スティック糊・そして白ご飯
もっと接着剤の種類を用意していたのですが、火気厳禁の物が多く電気炉で焼成するのには危険が伴うためこのラインナップにいたしました。
白ご飯は接着剤の種類が足らず苦肉の策・・・。

クリアガラスの半分に塗り接着

半分だけ接着剤を塗る

通常フュージングのりはベッタリ塗らず少量をポイントで塗ることが多いのですが、今回はクリアガラスの半分にベッタリ塗る方法で焼成実験いたします。

左から白ご飯・スティック糊・木工用ボンド・フュージングのり。
この写真は塗ってから約2時間後の写真で、もうクリアガラスはベースのガラスにくっ付いた状態、逆さにしても落ちない状態です。

実験の模様を動画で配信中

電気炉に入れ780℃で焼成

780℃での溶け具合

温度的にはフルフュージングの少し手前、トップ温度780℃で焼成してみました。上のクリアガラスはきっちり溶着され、少し溶けてる状態です。

フュージングのり以外の接着剤や白ご飯を使いましたが、焼成時の様子は煙などは発生せず、ちょっと匂いがいつもと違うかな・・・くらいの感じでした。

実験の結果 ガラスの状態は・・・

左から白ご飯・スティック糊・木工用ボンド・フュージングのり

フュージングのり(一番右)
ガラスは透明のままキレイに焼成出来てる。汚れやくもりなどは見当たらない。
木工用ボンド(右から2番目)
ほぼ透明なのだがよく見ると少し曇ったところがある。
スティック糊(左から2番)
白く糊痕が残りひどい状態。全く使えそうにない。
白ご飯(一番左)
割と透明なものの変な気泡が残った。米粒が完全に潰されておらず、気泡が残ったものと考えられる。

白ご飯のクリアさには少々驚かされたが、やはりフュージングのりを使ったガラスには全く痕も汚れもなくキレイなガラスフュージングとなった。

 結論 
ガラスフュージングでガラスを仮止めするにはフュージングのりを使うのが一番良い。高価ではありますがフュージングのりを使いましょう。

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