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カバーガラスで楽しむガラスフュージング

ガラスフュージング

ガラスフュージングではレイアウトしたガラスの上にクリアガラスを乗せて焼成するオーバーラップレイアウト技法がよく使われます。

これは焼成後もレイアウトしたガラスがシャープな形状のまま残り、クリアガラスで覆われることによりガラスがよりキレイに見える非常に効果的な技法です。

上に乗せるガラスはクリアしかダメなのかな?
確かに上に乗せるカバーガラスはほとんどの人が決まったように無色のクリアガラスを使用しており、色の付いたガラスを乗せて焼成しているのはあまり見かけることはありません。

これは上にカラーガラスを乗せると下にレイアウトしたガラスの色の邪魔になっちゃうのでは・・・

というのが理由だと思うのですが

下のガラスの邪魔にならないくらい淡い色のガラスを乗せて焼成したらどんな感じになるだろうか

そんなことを思いまして今回は、淡い色のガラス「ブルズアイティントシリーズ」をカバーガラスにしたフュージング技法を紹介いたします。

今回のチャレンジを動画で解説

ティントオーバーレイ技法に挑戦

ブルズアイティントシリーズとはアメリカのガラスメーカー「BULLSEYE社」が製造するガラスフュージング用の厚さ3mmのガラスで通常の透明系ガラスより淡い色が特徴のシリーズです。

通常の透明系ガラスはかなり色がハッキリ出るのでメリハリの効いた作品になるのに対し、このティントシリーズを使うとほんのり色付いた仕上がりになるのでガラスの透明感と優しさを表現するのにとても適したガラスです。

不透明形のガラスでレイアウトする

今回はガラス皿を制作する時と同じ方法で、10cm角サイズのガラスプレートを制作したいと思います。

下地となる色のガラスをレイアウトあまり難しいデザインでなく四角、三角、台型を組み合わせた感じ。

今回使用したガラス
BULLSEYE
0113 ホワイト
0132 ドリフトウッドグレイ
0421 ペタルピンク

いずれも3mm厚のタイプです。
僕にしては珍しい色の使い方をしてみました。

ティントシリーズを乗せる

カバーガラスとして使用したのは

1818 インディゴティント
1819 ブラウントパーズティント
1820 ペールイエローティント

この3色を2cm、3cm、5cmの合計10cmで重ねます。

ティントシリーズはすべて3mm厚のガラスなので下にレイアウトしたガラスと合わせると6mm厚。

つまりフルフューズで焼成しても伸びも縮みもしないという厚みですね。

焼成時のガラスは伸びるのか縮むのか?の記事

電気炉でトップ温度780℃で焼成

電気炉キルンキング160PKSでトップ温度780℃のフルフューズで焼成。
ガラスの角が丸くなってくれる感じです。

ガラスの色合いが柔らかく変化・・・感動です

仕上がりは予想以上にいい物になりました。
下にレイアウトしたナチュラルカラーを生かした興味深い色の見え方ではないでしょうか。ペールイエローティントが乗ったホワイトはフレンチバニラのような色に見えます。

また、ペタルピンクの上のインディゴティントは淡いパープルに・・・
下にレイアウトした各ガラスが様々な色の見え方をしてとてもいい感じ。
これは面白い!

もう1パターン作ってみました

テンションが上がってしまいまして、もう1パターン作ってみました。
下のガラスの色はそのままで上に乗せるティントシリーズを

1807 グラスグリーンティント
1808 アクアブルーティント
1820 ペールイエローティント

にしてみました。

ペールイエローティントを乗せた部分はもちろん先ほどと変わりませんが、グリーンとブルーの部分はやはり面白い色の見え方になってますね。

このガラスプレートはお皿にしようかと思っておりますが、サイズを小さくして制作してガラスアクセサリーにしても面白そうです。

色の組合せは自由自在、可能性は無限大

やはり、上に乗せるティントシリーズがかなり淡い色なので濃い色を下にレイアウトしちゃうと効果は出にくくなってしまいますのでご注意くださいね。

白を基調とした明るい色のガラスを使うと、ティントシリーズの淡い色を効果的に活かせると思います。
ガラスの並べ方次第で可能性は無限大に広がりますよ。

これまでカバーガラスをクリアガラスしか使ってなかった方も非常に面白い技法ですので、一度チャレンジしてはいかがでしょうか。

ガラスフュージングをどんどん楽しみましょう!

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