【ガラスフュージング】2021イヤープレートが素敵すぎる!丑年のガラスプレート
YouTubeグラクラマーケットTVで毎年恒例となっております、その年の干支をモチーフとしたフュージングガラスプレート。
今年もお借りしてきました。
「お借りしてきた?」
ええ、そうなんです。
毎年ご紹介させていただいてるガラスフュージングイヤープレートは、僕の作品ではありません。
#みんな知ってた案件
このいつも素敵な作品を制作されているのは
ガラスアーティスト伊都子〜itsuko さん
↑クリックで伊都子さんのインスタグラムページが見れますよ
ガラスフュージング・サンドブラスト・バーナーワークを取り入れた作品が特徴の作家さんです。
今年2021年はもちろん丑年。
今回は伊都子さん作の牛をモチーフとした最高に素敵なガラスフュージングプレートを紹介いたします。
YouTubeでも紹介しております
ガラスフュージングのアイデアがたっぷり詰まったイヤープレート
はい。もう素敵。それ以外の言葉がでませんよね。
この作品はガラスフュージングとサンドブラストを組み合わせたガラスプレートで、ガラスパウダーでのグラデーションをうまく使われた作品です。
今回は伊都子〜itsukoさんご自身のインスタグラムにアップされてた写真を参考に少し解説したいと思います。
プレートを一度焼成してガラスパウダーで装飾
詳しい写真はないのですが、まず最初にベースとなるガラスプレートを焼成されております。
ブルズアイ社製フュージング用ガラスを使われておられましたので「0113 ホワイト」にカバーガラスにクリアを乗せて焼成。
その上にグラデーションでガラスパウダーを乗せて焼成されておられました。
これがアップされてた焼成後の写真なのですが、グラデーションで表現されてるガラスパウダーに立体感があるのに気づかれましたでしょうか?
通常ガラスパウダーを乗せて焼成するとベタっと平面になるのですが、どうみてもグラデーションに奥行きが感じられるんですね。
そうなんです。伊都子さんもその後のインスタグラムにアップされておりますが、ガラスフリットも使ったとのこと。
詳細は謎ではございますが、どうやらパウダーとフリットでこの立体感のあるグラデーションを表現されてるようです。
#すごい
サンドブラストはフュージングと相性がいいね
さて次にアップさてていたのは先ほどグラデーションに焼成されたガラスプレートにマスキングをしている写真。
最終的にお花柄の部分になる形でのマスキング。
そうです。サンドブラストでガラスを彫るわけです。
マスキングされてる部分はそのままグラデーションが残り、今グラデーションが見えてる部分は彫れて下地の白が見えるという・・・
つまり、花柄模様のグラデーションが出来上がるんですね。
#なんて素敵なんだ
サンドブラスト後はガラス表面がザラザラになるよね
サンドブラストで彫った直後の写真ですね。
こんな感じで彫り下げるんですねぇ・・・
#均等に彫り下げるには技術が必要なのよ
これで出来上がり!ではありません。
どうしてもサンドブラストするとガラスの表面がザラザラになってしまいます。
クリアのガラスにサンドブラストするとすりガラスになるように、表面がザラっとした感じになってるのと同じ状態。
この状態だと彫ったところとそうでないところで見え方が変わり、非常にバランスの悪い作品になってしまうんです。
ファイアーポリッシュで表面がツルッと!?
さぁここでサンドブラストで表面がザラっとしてしまった部分をツルッとさせたいわけなんですがどうするのか・・・
ファイアーポリッシュという技法を使います。
もう一度焼成してザラついたガラスの表面に光沢を持たせる方法です。
ただ単に温度をグンっと上げて焼成しちゃうとせっかくキレイに出来たガラスが溶けて変形してしまう可能性がありますので、ここは温度コントロールが重要。
ガラスは変形しないが表面は溶ける温度がポイントです。
そして伊都子さんはこのファイアーポリッシュの時にガラスの上に金箔を散らしておられました。
ファイアーポリッシュでガラスの表面が溶ける温度なので金箔もうまくくっ付いてくれます。
#まさに一石二鳥
めっちゃ考えぬかれた素敵なガラス
伊都子さん、今年も本当に素敵な作品をありがとうございました。
今年の作品は、もちろん丑年というテーマを元にデザイン、ガラスパウダーの使い方、立体感の持たせ方、表面の見せ方、などなど非常に考えぬかれた作品だと思います。
今回の素敵な作品で読んでいただいたみなさんも笑顔になれたのではないでしょうか。
ものを作る人はみんなを笑顔にする力を持ってます。
是非みなさんも素敵な作品でみんなを笑顔にしてあげてくださいね。
みんなでいい一年にしていきましょうね。
さぁ一緒にガラスを楽しみましょう。
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