初心者の方にオススメのフュージング電気炉。人気2種とオススメの家庭用電気炉「キルンキング160」
ガラスフュージングを始めるにあたり頭を悩ますのは電気炉です。
どんな電気炉を使えばよいのでしょうか。
結論
予算と場所があるなら大きい電気炉を買え
おいおいそんなこと言われても・・・
海外製など200V電源を使用する大きな電気炉や家庭用電源仕様の電気炉であれば内寸30cmくらいの物など、まずサイズが大きければ大体のことは出来ます。
でも実際、「フュージングをやってみようかな」と思ってなかなか30万円も40万円もするような電気炉は買えませんよね。
というわけで今回は、まず最初の電気炉として選ばれることが多い電気炉を2種類を紹介いたします。
そして私が実際使ってみて「これならば!」というオススメの電気炉1つを紹介いたします。
初めての電気炉としてよく購入される電気炉2つ
まず、一般的にガラスフュージングを始めたての方が良く使われる電気炉2種類を紹介いたします。
性能よりも価格重視という点で購入される方が多い電気炉です。
マイクロウェーブキルン(ArtBox 5エモン)
電気炉ではありませんが、電子レンジでガラスを加熱し溶かすタイプのキルンです。
アートボックス、5エモンなどの商品名で見たことがある方も多いのではないでしょうか。
価格的にも小さいサイズだと1万円前後で購入できるので、初めての方で購入される方が多いようです。
手軽にがらすを溶かす楽しさを味わうことが出来る画期的なキルンなのですが、
冷ます時の温度管理が出来ないため、焼成するガラスを大きくしたり分厚くしたりすると割れることがあるのがかなり辛い。
また割れなくても割れる可能性の高いガラスが出来上がる可能性があるので、なるべく小さいサイズのガラス焼成することをおすすめします。
結論
ガラスが溶けるのを楽しむ程度であればOK
電気炉スーパープチ
小型の電気炉でアートクレイシルバー(銀粘土)や七宝焼きなどで使用している方も多い電気炉です。
価格は7~8万円と電気炉の中では安価なのが初めての電気炉として購入される方が多い理由かもしれません。
温度コントローラーで設定した温度でキープすることが出来るので、焼成サイズはどうしても小さくなってしまうものの、いろんな形状でフュージング作品を制作することが可能。
残念なところ言えば、この電気炉でフュージングの楽しさに引き込まれすぐに大きい作品が作りたくなってしまい、この電気炉で満足できなくなるというところ。
結論
性能的にはフュージング作品制作にも十分使える。炉内が狭いため作る物がどうしてもい小さい物になってしまう。
初心者の方にオススメしたい電気炉No.1
個人的には初心者の方に今、一番オススメしたい電気炉です。
逆に言えば、私自身が使ってみて「これならばオススメ出来る!」と思ったからショップでの販売に踏み切った電気炉と言っても過言ではありません。
キルンキング最新型発表(2024.2)I フルコントローラーで温度管理万全に
【ガラスフュージング用小型電気炉「キルンキング160NF」】
プログラムコントローラーが独立したタイプで 4パターン(1プログラム8セグメント)の焼成プログラムの入力が可能です。電気炉&コントローラー使い方動画プレゼント
キルンキング160PKS
炉内サイズは約16cm×16cm 高さ約13.5cm
15cm角サイズの棚板を置いて焼成するタイプの電気炉です。
上蓋が開閉式となっており、その上蓋のサイド4面に熱源があるタイプですので
温度ムラも発生しにくい構造。
帽子をかぶせるような意味合いからハット式電気炉と呼ばれることもあります。
1プログラム1セグメントのプログラムコントローラーが付いているので、
・温度設定
・設定温度まで上げる時間
・設定温度でのキープ時間
ここまでのプログラミングが出来ます。
フルプログラミングが出来ないけど大丈夫なの?
大きい電気炉や高価な電気炉であればセグメント数が1段階だけでなく8~16段階ほど設定できます。
温度上昇からトップ温度キープ、温度下降から徐冷キープなどすべて一括でプログラミングができるのが魅力。
言ってみれば一度電気炉をスタートさせれば出来上がりまで放置しても大丈夫なプログラムコントローラーです。
これに対し、キルンキング160PKSのプログラムコントローラーは1セグメント。
1回1回プログラムを入れていくのが面倒くさく感じる方もいらっしゃるかもしれません。
ところが初心者の場合、1回1回プログラムを入力するということがガラスフュージングの温度コントロールを理解していく上で非常に役に立つのです。
「この温度までは温度差でガラスを割らないようにする設定だな」
「ここでキープすることによりガラスの形状を決めることができるな」
「徐冷温度からゆっくり下げたいのでここでもう一度キープを入れよう」
などその都度、自分が入力するプログラムが何のためのものなのか明確になります。
ガラス焼成における温度コントロールの役割を理解しながら入力していくことが出来るのは逆に初心者の方には良いのではないでしょうか。
ガラスアクセサリーパーツはもちろん、最大で14.5cm角のガラス皿までの制作が可能ですので、小さいながらも初心者の方がガラスフュージングでやりたいことは一通りできるというのがこの電気炉のいいところです。
結論
初心者の方でも扱いやすい電気炉
一通りフュージングでやりたいことが出来る
以上、初心者の方に売れてる電気炉とオススメの電気炉を紹介いたしました。
フュージングでご自身がやりたいことと価格のバランスで選ぶことになるかと思います。
キルンキング160PKSはそのあたりをクリアした現行唯一の電気炉ではないでしょうか。
さぁガラスフュージングを楽しみましょう。
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