ガラスストリンガーを自在に曲げて楽しむフュージング
皆さん、ガラスストリンガーを使ってフュージングした事ありますか?
ストリンガーは直径1mmほどの細長いガラス棒
真っ直ぐなカラーラインや格子模様などフュージング皿の装飾として、またガラスに挟んで気泡を作る材料としてなど、何かと重宝するガラスフュージング材料です。
もちろん細長い棒ガラスですので、これらのよう直線的に使うのが一般的。
「ガラスストリンガーって自在に曲げれたらもっと面白いのにな・・・」
なんて思ったことはないでしょうか?
今回はこのガラスストリンガーを自在に曲げる方法にチャレンジしてみました。
ガラスストリンガーを自在に曲げる方法
ガラスストリンガーを曲げることができると、ガラスの上に様々な模様を描く事ができるようになるので作品のバリエーションがグッと広がります。
「これまで細い線をガラスパウダーで描いてた」なんて人には試してみる価値ありかもしれません。
ろうそくで炙るというウソのような話
ガラス工芸でバーナーワークはご存知の方も多いかと思います。
バーナーでガラスを溶かして曲げたり玉にしたりと目の前でガラスの形状が変わっていく様子は見てるだけでも楽しいものです。
そのバーナーワークの要領でガラスストリンガーも曲げることができるのではないだろうか・・・。
とっても細いガラスストリンガーですのでバーナーのような火力はいらなさそう・・・。
逆に火力がありすぎると溶けて切れてしまったりなんてこともありそうです。
そこで登場するのがなんと
ろうそくゆらゆらとやわらかい炎が細いストリンガーを曲げるには最適なんです。
今回の内容を動画にしました
炙って曲げるただそれだけ
やり方は超簡単。
曲げたい部分に火をあてて軽く力を入れるだけ。
※やけどにはくれぐれも注意してね
炎にかざしてほんの数秒でガラスが柔らかくなり、少しの力で曲がってくれます。
もちろん炙りすぎると溶け過ぎて切れたり垂れたりしますので、少し曲げたら火から離すことを繰り返して好きな形状に曲げると良いでしょう。
曲げたストリンガーでガラスプレートを作ってみる
自在に曲げたストリンガーを使ってまずはガラスプレートを作ってみることにしました。
今回使用するのは
・ブルズアイ 0403 オパリン
・ブルズアイ 1100 クリアテクタ
どちらも3mm厚のガラスです。
ベースガラスの上にストリンガーを並べるだけ
制作方法はいたってシンプル。
オパリンの上にクリアガラスを乗せて、その上に曲げたストリンガーをレイアウトするだけ。
ちょっと待て大丈夫なのか?
この自在に曲げたストリンガー
ちょっと気になる事がありませんか?
そうです。
黒い部分。
これはロウソクの炎で炙った時に付着したススなんです。
見るからにこのまま焼成するとヤバい感じがしますよね。
気にするな、そのまま焼け
なんとこのスス。
このまま焼成することにより飛んで無くなる事が判明。
つまり、このまま焼成しまって大丈夫なんです。
今回の焼成スケジュール
ストリンガーのラインを崩さずにしっかり溶け込ませるイメージの焼成スケジュールですね。
トップ温度での状態もいい感じ。
ベースガラスはフルフューズ状態で丸みを帯び、ストリンガーはキレイなラインを残したまま溶け込んでますね。
大成功!ススもキレイさっぱり!
しっかりガラスを冷ましまして取り出しましたら・・・
かなりいい感じに仕上がっおります。
もちろんストリンガーに付着しておりました真っ黒なススもどこにもありません。
オパリンの白さに引き立てられて、ストリンガーのラインもくっきりキレイな色。
大成功ではないでしょうか。
というわけで今回はガラスストリンガーをロウソクの火を使って自在に曲げて楽しむガラスフュージングに挑戦してみました。
誰でも簡単にできる技法ですので、皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね。
ガラスフュージングを楽しみましょう。
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