ガラスフュージングのカバーガラスは無色クリアだけじゃない!色の組み合わせを無限に増やすカラーサンプルの作り方
こんにちは、つぎやんです。
ガラスフュージングを楽しんでいると、いつの間にか当たり前になっていることがあります。
その代表格が・・・
「カバーガラスは無色のクリアガラスを使うもの」
という考え方です。
もちろん間違いではありません。
実際、多くの作品でクリアガラスは使われていますし、僕もたくさん使っています。
でもね・・・
「これ、別に無色のクリアじゃなくてもいいんじゃない?」
今回はそんな発想から生まれた実験。
上に乗せるカバーガラスの色を変えることで、販売されていない新しい色を作れないか?
そして、その組み合わせを効率よく確認するためのカラーサンプル作りについて紹介します。
この記事を読み終わる頃には、
「ガラスの色ってこんなに自由だったのか!」
と感じてもらえるはずです。
【記事の内容をYouTubeで解説】
なぜガラスフュージングではクリアガラスを乗せるのか?
まずは基本のおさらいからね。
ガラスフュージングでは、デザインしたガラスの上にクリアガラスを重ねることがよくあります。
では、なぜ無色のクリアガラスを乗せるのでしょうか?
主な理由は3つあります。
① 色が美しく見える
カラーガラスの上にクリアガラスを重ねることで、まるで透明なコーティングをしたような状態になります。
色に奥行きが生まれ、ツヤ感もアップします。
同じ色でもクリアを重ねるだけで高級感が増したように見えるのがいいよね。
② レイアウトを固定できる
ガラスフュージングでは、カットしたガラスパーツを並べてデザインを作ることがあります。
そんな時にクリアガラスを上から被せて焼成することで、焼成前のレイアウトが崩れることなく溶着したガラスを制作できます。
特に細かいデザインやパーツ数が多い作品では大きなメリットです。
焼成によりガラスが動いて発生する微妙なズレを防ぎやすくなります。
③ 「6ミリの法則」で狙ったサイズのガラスを作れる
グラクラマーケットTVでも何度もお話している有名な考え方ですね。
3mmのガラスの上に3mmのガラスを重ねることによって、ガラスの厚みが合計6mmになります。
この厚みにすることで、「フルフューズの状態ではガラスは6mm厚になろうとする」という6mmの法則から元のレイアウトしたガラスサイズそのままの大きさでガラスを焼成することができます。
つまり、
「作品サイズをコントロールするため」という意味でもカバーガラスは重要な役割を持っています。
でも、なぜ無色のクリアガラスじゃないとダメなの?
ここが今回のテーマです。
クリアガラスを乗せる理由はたくさんあるけれど、無色クリアでなければならない理由はない。
ということなんよね。
でも、ちょっと考えてみて。
レイアウトを固定する目的ならいろんな色のカラーガラスでもできるよね。
6mmを作る目的ならカラーガラスでも同じよね。
つまり、無色透明のガラスだけでなく
上に乗せるガラスをカラーガラスに変えれば、新しい色表現が生まれる可能性がある。
ということです。
カバーガラスの色を変えるとどうなる?
今回実験に使用したのは、
ブルズアイ社の
1149 アベンチュリンブロンズ

このガラスはキラキラした非常に魅力的なガラスです。
そして今回作ったサンプルガラスを見てみよう。
まず一番上は一般的なクリアガラスを重ねた部分があります。
ま、これは元の色に無色透明ガラスを乗せるという、みんなが想像できる色だよね。
しかしその隣には、「1149アベンチュリンブロンズ」の上に



- 赤
- オレンジ
- イエロー
- グリーン
- ブルー
- オパリン
をカバーガラスとして使用した焼成部分を作りました。
そうなんです。元々ブラウン系のキラキラアベンチュリンガラスが、赤やオレンジやイエロー、グリーン、ブルー、オパリンのアベンチュリン色になってるんですよね。
同じ1149アベンチュリンブロンズなのに、まるで別のガラスのような色合いになってるよね。

1枚のガラスから無数に色を生み出せる
今回のサンプル制作で分かるように。
元のガラスの上にいろんなカラーガラスを乗せると色のバリエーションが無限に広がるんです。
例えば赤系のカバーガラスを乗せるとしても、ブルズアイガラスの赤系のガラスの種類を変えることによって
- 深みのある赤
- 明るい赤
- 落ち着いた赤
- 暖かい赤
など、さまざまな表情を作れます。
ガラスフュージングは、カバーガラスは無色透明を使うという固定観念を捨てると、もっともっとオモロイことが出来るんです。
カラーサンプルを作るメリット
今回作ったようなカラーサンプルは、割と重要です。
結局暖色系のガラスなんかは焼成する事によって本来の色になったりするので、ガラスを焼くまで最終的な色が分からないからです。
頭の中で想像することもある程度は出来るんだけど実際の色とは違うことが多いんよね。
そこで、今回のように同じベースガラスに対して複数の色のカバーガラスを重ねたサンプルを作っておく。
すると、「この色の上にこの色を重ねるとこうなる」が一目で分かります。
まるで絵の具の色見本帳みたいな。そう!自分だけの色見本が作れます。
オリジナルカラーを作れる人が強い
ガラスフュージングを続けていると、多くの人が同じ材料を使います。
同じメーカーのガラス
同じ色
同じモールド
でも最終的に作品に個性が出る人と出ない人がいます。
その違いの要因の一つが、「色の研究量」だと僕は思います。
色の組み合わせを研究している人は、自分だけの色を持っています。
同じ赤でも違う。
同じ青でも違う。
そんな作品を作れるようになると楽しいよね。
そしてその積み重ねが、作家としての個性につながっていく一つの要素なのではないかと思います。
ガラスの色は無限大
今回使った1149アベンチュリンブロンズだけでも、カバーガラスを変えることでこれだけの変化がありました。
ということは、他のガラスでも同じことが言えます。
透明系のガラス。不透明系のガラス。リアクティブ系のガラスなどなど・・・
それぞれで組み合わせを試していけば、可能性は無限に広がります。
市販されている色をそのまま使うだけではなく、自分自身で新しい色を作り出す。
それがガラスフュージングの面白さの一つではないでしょうか。
まとめ|カバーガラスを変えるだけで作品の世界が広がる
ガラスフュージングでは、カバーガラスにクリアを使うのが一般的です。
しかし!
・表面をきれいに見せる
・ベースレイアウトの固定
・6mmの法則でのガラスサイズ
という目的を考えると、必ずしもクリアである必要はありません。
むしろカラーガラスを使うことで、
・新しい色が作れる
・表現の幅が広がる
・オリジナルカラーが発見できる
・作品の個性につながるという大きなメリットがあります。
もし今まで「カバーガラスはクリアしか使ったことがない」という方は、ぜひ一度試してみてください。
そしておすすめなのが今回紹介したカラーサンプル作りです。
一度作っておけば、今後の作品作りの大きな財産になります。
ガラスの色は、メーカーが販売している色数で決まるわけではないんよね。
あなた自身の組み合わせ次第で、色は無限に生み出せる。
ぜひ自分だけの色探しを楽しんでみてください。
さぁ、やるよ!!
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