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クリアフリットにガラスパウダーを混ぜるフュージング

ガラスフュージング

先日ブルズアイ社のホームページでこんな資料を見つけました。

スランピングで制作されたガラス皿なのですが、なんだか不思議な色合い・・・

制作方法に目を通していくと、ガラスフリットを丸型に入れて溶かし込んで丸いガラス板を作り、それをスランピングする方法。

「まぁ、こんな方法も面白いかもね・・・」

なんて思っていたのですが

使われてるガラスフリットがあまり目にしたことが無い色で不思議に思い読んでいきましたら

クリアフリットにガラスパウダーをまぶす
という目からウロコな技法。

「これはやってみるしか無いな・・・」

ということで今回はこのクリアのガラスに好きな色のガラスパウダーを混ぜて使うガラスフュージングに挑戦してみました。

今回のチャレンジを動画で見れます

クリアガラスフリットにパウダーをまぶすガラスフュージング

これまでいろんなガラスフュージングに挑戦してきましたが、クリアのガラスフリットにパウダーを混ぜるというのは正直思いつかなかったです。

でも、この方法であれば混ぜるガラスパウダーの量で色の濃さなど調整できそうだし、一つのガラスの塊で同じ色のグラデーションなども作り出せそう・・・

なかなか面白そうですね。

どうやってフリットにパウダーをまぶすのか

最終的にガラスを溶かし込むこととなるので大事なポイントは

「いかにガラスフリットにガラスパウダーを均等にまぶすことができるのか」
簡単にフリットにパウダーをまぶすと言っても、そのままフリットにパウダーをかけて混ぜ合わせてもフリットにパウダーがくっ付くことはありません。

均等にまとわりつくように何か工夫が必要ですね。

湿ったフリットにパウダーをまぶす作戦

資料を読み進めていくと・・・

なるほどです。ガラスフリットにパウダーを均等にまぶすために使用するものがありました。

水、水だとぉ?

そう、まさかの水です。

ガラスフリットに水をかけてまんべんなく行き渡らせれば、湿ったガラスフリットにパウダーが均等にくっ付くという作戦でした。

これは興味深いですね。

さっそくやってみました。

ガラスフリットを容器に入れて、スプレーボトルに入れた水を数回吹き付けます。

きっちりフタをしてよく振ってガラスフリットに水を行き渡らせます。

しっとり湿ったガラスフリットにガラスパウダーを入れ、フタをしてよく振って均等にまぶします。

キレイなガラスフリットが出来上がりました。

ガラスフリットとガラスパウダーの分量は?

ガラスフリットにどれくらいの分量のガラスパウダーを混ぜるのが良いのか。

もちろんガラスパウダーの量を増やせば濃い色合いになるし、少なければ淡い色合いになります。

ブルズアイ社の資料によると

ガラスフリットの量に対して3%のガラスパウダー
がちょうどええ感じの色合いになるそうです。

つまりガラスフリット30gならガラスパウダーは3%の0.9g、20gならパウダーは0.6gだね。

キャスティングモールドを使ってみる

ブルズアイ社の資料では溶けたガラスを円形に堰き止めるために、丸い型を使っていたのですが、なかなか都合よくそんな型はありません。

であれば・・・で思いついたのがキャスティングモールド。
ガラスフリットやガラスパウダーを詰めて焼成するための型です。

これであればコンパクトな電気炉をお持ちの方でも今回の技法で制作することができますね。

キャスティングモールド「ハート&サークル」で焼成

そこで今回選んだのが、「ハート&サークル」というキャスティングモールド。

可愛いサイズのオープンハートとリングが制作できるモールドです。

このモールドに5色くらいのフリットでグラデーションでガラスパーツが作れたらなんて思いまして、一生懸命ガラスフリットにパウダーをフリフリ。

5色のガラスフリットを作りました。

0120 カナリアイエロー
0320 マリーゴールドイエロー
0125 オレンジ
0301 ピンク
0421 ペタルピンク

気づかれた方もおられると思います。選んだガラスパウダーは全て不透明系

クリアフリットにまぶして溶かし込むので、透明系だと色がかなり薄くなってしまうんです。
ある程度色目を出すには不透明系のガラスパウダーを使用する方がいいと思います。

離型剤を塗ったモールドに詰めていく

モールドにはしっかり離型剤を塗って、パウダーをまぶしたガラスフリットを詰めていきます。
※この時、離型剤を引っ掻いて剥がしてしまわないように注意してくださいね。

この「ハート&サークル」にはガラスフリットを詰めるベストな量が表記されておりまして、ハートで7g サークルで8g 

今回は水分を含んでいるので1gずつプラスした量で詰めてみました。

トップ温度750℃で30分キープにしました

ブルズアイ社の資料通りに816℃で30分キープしようかとも思ったのですが、

ガラスリットが溶けて型に沿う形状になるくらいの温度を狙って、750℃で30分キープ。

いい感じで焼成できてますね。パウダー感も残ってるのが分かります。

これは面白いガラスになりました。

しっかり冷ましてから電気炉を開けましたら、

おぉぉ!カワイイ😍 いい感じで出来上がりました。

淡いグラデーションのガラスにパウダーの質感がそのまま中に閉じ込められた感じ。

ガラスパウダーがもっと溶け込んじゃうかなと思っていたのですが、上手いことパウダーの質感が残ってくれました。

ブルズアイの資料のまま816℃までトップ温度を上げて溶かし込んでみるパターンも面白そうなので、またやってみたいと思います。

作品のバリエーションが広がります

いかがでしたでしょうか。

今回はクリアのガラスフリットにガラスパウダーまぶすという技法に挑戦してみました。

この技法であれば品番にないガラスフリットの色を作り出したり、パウダーを混ぜる量でガラスの濃淡を出したりすることが出来そうです。

また温度コントロールによってガラスパウダーの質感を残したり、完全に溶かし込んだりとガラスの表情も変えることができ、作品のバリエーションも増やすことができるのではないでしょうか。

皆さんも是非チャレンジしてみて下さいね。

ガラスフュージングを楽しみましょう。

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