フュージングジェルでこんなの出来ました|パーフェクトジェルの楽しい使い方
最近ガラスフュージング界でブームを巻き起こしております「フュージングジェル(パーフェクトジェル)」。
ボトルに入った少しトロッとした透明の液体なのですが、これをフュージング用のガラスパウダーやフリットに混ぜて使うと立体的なガラスフュージング作品を作ることができるという画期的な液体でございます。
ベースガラスの上にパーフェクトジェルを混ぜたフリットやパウダーを並べて立体感のあるフュージングパネルやお皿を作ったり、ガラスパウダーを粘土状にして造形物を作ったりなどなど使い方は自由自在。
いろんな色のガラスを合わせたり、またジェルの濃度で柔らかさを変えて表現したりと自由自在に使えるところがウケてる所ではないでしょうか。
そこで今回、僕はガラスフリットとこのパーフェクトジェルを使ってガラスの型抜きに挑戦してみることにしました。
ガラスフリットで立体感のあるガラスパーツを作りたい
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今回僕がこのフュージングジェルでやってみたかったことは「ガラスフリットで造形」するということ。
これまで粉体のガラスパウダーであれば水分を含ませてシリコン型に詰め込んで凍らせるフリーズフュージングなどの方法で立体感のあるガラスフュージングをすることができました。
【フュージング裏技】100均シリコンゴムでガラスのドクロを作ってみた | グラクラBLOG
ガラスフュージングの裏ワザ「100均グッズでガラスフュージングシリーズ」。今回はドクロのペン立てを原型にフリーズガラスフュージングに挑戦してみました。100円ショップセリアの型取り用シリコンゴムで型取ったドクロ型にフュージング用ガラスパウダーを詰めて冷凍して固め、電気炉で焼成するという裏技を紹介いたします。
では粒状のガラスフリットではどうか・・・
1粒が1~3mmほどあるガラス粒なので水分で凍らせたとしても脆く、シリコン型通りの形状を保つことがどうしてもできません。
そこで思いついたのが、このフュージングジェル(パーフェクトジェル)であれば粘度があるのでガラスフリットでも造形できるのではないだろうか・・・
パーフェクトジェル
パーフェクトジェル(フュージングジェル)ガラスフリット、ガラスパウダーに混ぜて使用するジェルです。パウダーやフリットを使って立体的なガラスフュージング作品を作ることが出来ます。内容量:180g
100均クッキー型でガラスを型抜きできるのか・・・
どうやってガラスフリットで立体感のあるガラスパーツを作ろうかと考えながら得意の100均ショップでウロウロ・・・。
はい。今回もええもん見つけましたよ
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クッキー型。
クッキー生地を麺棒で薄くのばしてこれで型抜きしてからオーブンで焼くとハートや星形の美味しいクッキーのできあがりっちゅうやつです。
なんだかイケそうな気がするぅ~
4色のガラスフリットをフュージングジェルで混ぜる
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今回用意したのがブルズアイ社製膨張90のフュージング用ガラスフリット。
1101 クリア
1116 ターコイズブルー
1414 スカイブルー
1808 アクアブルーティント
この4色をボールに入れて混ぜ合わせ、その中にフュージングジェルをドバドバと投入。
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スプーンですくって横にしてもドチャっと落ちないくらいの固さがよさそうです。
型抜きというよりはクッキー型に詰める感じ
クッキーを作るのであれば薄くのばしてた生地にこの型を上から押込んで型抜きするのですが、なんせ今回はガラスフリット。
さすがにガラスフリットではクッキーと同じ方法では無理があるなと・・・
ならばと思いついたのが、このクッキー型の中にガラスフリットを詰め込んでスポっと抜く作戦。
うん。出来そうな気がします。
離型紙(セラフォーム)を棚板の上に置き、そこに型抜きしたいクッキー型を並べて置く。
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そして上からフュージングジェルで混ぜたガラスフリットをスプーンで投入していきます。
※焼成後、体積が減ることを想定して上の方までフリットを詰めて厚みをかなり持たせました。
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さぁそっと型抜きしてみよう
果たしてクッキー型に詰め込んだガラスフリットはそのままの形状を保ってくれるのか・・・
緊張の一瞬です・・・
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やりましたぁぁぁ
型崩れすることなく形状を保ってくれております。
フュージングジェル恐るべし・・・
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崩さないようにこのまま棚板ごと電気炉まで持っていきそぉ~っとセッティング。
粒感を残したままの焼成温度
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せっかくガラスフリットを使っているのにガラスフリットの粒感を無くすのはもったいないよね。
ということで、ガラスフリットの粒感は残しつつ一粒一粒のガラスの角はとれて丸みを帯びる温度帯を狙います。
今回僕が使った電気炉(キルンキング160PKS)の場合、700℃~710℃くらいがねらい目ということで、トップ温度は700℃にセット。
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トップ温度では少し尖った部分が残ってるかなという感じだったので、700℃でのキープ時間で溶け具合を調整してみましたよ。
※結局10分間700℃でキープしました。
482℃で1時間キープし徐冷いたしまして。
しっかり冷ましていよいよ電気炉オープン・・・
キルンキング160PKS
ガラスフュージング用小型電気炉「キルンキング160PKS」ハットタイプ・サイドファイヤーシステム(内蓋側面が熱源)のフュージング用小型電気炉です。ご家庭の100Vコンセントで使用可能【PSE規格品】
フュージングジェル(パーフェクトジェル)の可能性
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おぉぉぉ!めっちゃええ感じで仕上がりました!!
粒感も残しながら尖った部分はとれてるという狙い通りの仕上がりです。
これまで再現が難しかったガラスフリットでの造形がめっちゃ簡単な工程でできるようになりました。
フュージングジェル(パーフェクトジェル)恐るべし・・・。
ガラスアクセサリーやガラスプレート、ガラス皿などいろんな作品に応用が利きそうですよね。
いろんな色を組み合わせて楽しめそうです。
ガラスフュージングの体験教室の材料としても大活躍しそうなフュージングジェル(パーフェクトジェル)一度使ってみてはいかがでしょうか。
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