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ダイクロガラスの使い方を模索してみた【デザインダイクロを作る】

ガラスフュージング 電気炉プチでフュージング

ダイクロガラス(ダイクロイックガラス)とはガラスの表面に金属を真空蒸着させたガラスで、キラキラとしたとてもきれいなガラスです。
ガラスフュージングアクセサリーなどに使うとキラキラとした輝きが作品をより一層魅力的にしてくれます。

ダイクロガラスの使い方を模索してみた

ダイクロガラスをガラスフュージングで使用する場合、小さくカットしたダイクロガラスの上にクリアガラスを乗せてそのまま丸く焼成したり、ベースとなるガラスに小さくカットしたダイクロガラスを並べて焼成したものを目にすることが多いと思います。

ダイクロガラスを削ってデザインするという考え方

模様が入ってるダイクロイックガラスを見たこともあるかと思います。
「パターンダイクロ」と呼ばれる、最初からデザインパターンが施されてるダイクロイックガラスもあるので、それを使うとデザインされたガラスフュージングもできるのですが、

自分で好きなデザインのダイクロイックガラスが欲しい
と思いまして今回はダイクロガラスを削る使い方に挑戦してみました

サンドブラストでダイクロ面を飛ばすダイクロ面を削るとなりますとハンドルーターで絵を描くように削ればいいのですが、私自身絵が苦手なものでサンドブラストで削ることにいたしました。

デザインしたマスクシートをダイクロガラスに貼り付け、サンドブラストでダイクロ面を吹き飛ばしてデザインされたダイクロガラスを作り、ガラスフュージングでペンダントトップを制作しようと思います。

100均グッズでマスキング通常のサンドブラストは、マスキングにレジストシートや露光フィルムレジストを使ってデザインされたマスクを作るのですが、今回はまさかの100均で売っていたレースシールを使ってみます。

レースの帯がシールになってる

ダイクロガラスに貼り付けてサンドブラスト

レースシールをダイクロガラスの大きさにカットして貼り付け、その上からサンドブラストで砂をあててダイクロ面を吹き飛ばしたら、レース模様のダイクロイックガラスがきっと出来るはず。

ダイクロガラスにレースシールを貼り付けた

写真の通り、ダイクロ面が見えるところは研磨砂があたり削れて下の黒いガラスがむき出しになり、レースシールでガードしてる所はダイクロ面がそのまま残りレースシールと同じ模様のデザインダイクロが出来る計算です。

今回のチャレンジを動画で解説しました

レースシールが取れないようにサンドブラスト

マスキングの100均レースシールは紙製。強く研磨砂をあてると吹き飛んでしまう可能性大なので圧力を弱めてそーっとそーっとサンドブラスト。
ダイクロ面は非常に薄い膜なのであっという間に削れていきます。

完成したデザインダイクロでガラスフュージング

レース模様ダイクロの出来上がり

サンドブラスト後レースシールをはがすと見事デザインダイクロの完成です。
上手くレースシールの模様が再現できました。

クリアガラスと重ねて焼成

デザインダイクロと同じサイズのクリアガラスを上に乗せて焼成いたします。
今回の完成イメージは・・・

・四角い形状はそのまま残したい
・溶かしすぎてダイクロの模様を崩したくない
・ガラスの角は丸くしたい

そんなイメージで設定したトップ温度は780℃。
少し高めの設定なのですが、トップ温度で目視しながらキープ時間の調整でガラスの形状を決めました。(結局780℃で2~3分ほどのキープで終了)

イメージ通りで焼成できました

フュージング作品のバリエーションが広がる

ダイクロイックガラスには「パターンダイクロ」と呼ばれる、最初からドット柄やダイヤ柄などデザインパターンが施されたものもあるのですが、今回のように自分の好きなデザインのダイクロイックガラスでガラスフュージングできたらこれまで以上の作品に仕上がること間違いなしだと思います。

サンドブラストが出来る環境があれば、やらない理由はありません。
また、サンドブラストが出来なくともハンドルーター等で複雑でないデザインであれば加工することも可能だと思います。

是非、ダイクロイックガラスのいつもと違った使い方に挑戦してみてください。
ガラスフュージングをもっともっと楽しみましょう。

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