ガラスに泡を入れて楽しむガラスフュージング
このところSNSなどでよく気泡が入ったガラスフュージング作品を目にすることが多くなりました。
フュージング皿に正しく整った気泡が並んでる作品やアクセサリーに細かなカワイイ気泡が入っていたり・・・
誰もが一度はガラスに気泡を入れてみたいと思うのではないでしょうか。
今回は、フュージングでガラスに気泡を入れる方法の単純明快、一番ベーシックな気泡の入れ方を紹介したいと思います。
ガラスフュージングで気泡を入れてみよう
ガラスに気泡を入れるにはいくつか方法があります。
吹きガラスなどでよく使われる重曹を使って発泡させる方法や、フュージング作品で最近よく目にするのはガラスとガラスの間にストリンガーや細くカットしたガラスを規則正しく並べて挟んで焼成し泡を閉じ込めるという方法など・・・
どれもキレイな気泡がガラスの中に入るのですが、気泡の大きさをコントロールしたり、自分の好きな配置に気泡を入れるのが難しかったりします。
そこで今回はガラスの気泡サイズと配置をコントロールしやすい方法として
ガラスに穴を掘る
という単純明快な方法で気泡を入れてみました。
ガラスに穴を掘って閉じ込める作戦
ガラスフュージングの場合、重ねるガラスの間に空間を作れば2枚のガラスが溶着するときに気泡ができます。
ストリンガーや細くカットしたガラスを挟む方法も2枚のガラスの間に空間を作って溶着させることにより気泡をガラスに入れてるわけです。
であれば、ガラスに穴を掘って空間を作りガラスを重ねて焼成すれば気泡を作ることができるよね
単純明快です。
今回の気泡を作る工程を動画で解説
何でガラスに穴を掘る?
さてガラスに穴を掘るのに一番適した道具はもちろん
ハンドピースグラインダー
このハンドピースグラインダーにダイヤビットを装着してガラスに穴を掘っていくのが一番楽で早い。
またダイヤビットの先端サイズで穴のサイズも変えることができる。
つまり、気泡のサイズを調整することができるのです。
気泡をデザインする
今回は5cm角サイズのガラスを2枚用意して、そのうち1枚に穴を掘って気泡を作り出すことにしました。
穴を掘るガラスに対角線上に線を引き、カッターマットのマス目に合わせて固定します。
この描いたラインとマス目を基準に穴を掘っていきます。
※もちろん穴を掘る位置を予め描いておいてもOK
大きめのダイヤビットで穴を5箇所掘っていく
小さめのダイヤビットで先ほどの穴の間に掘っていく
大小サイズでデザインされた穴が掘れました。
穴の深さはガラスの厚みの半分くらいまで
※今回は3mm厚のガラスを使いましたので1.5mmほど掘り下げました
ハンドピースグラインダースーパーセット
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あとはガラスを重ねて焼成するだけ
穴を掘ったガラスをベースにして上に同じクリアガラスを乗せて焼成いたします。
焼成方法は通常のガラスフュージングと同じでOK
今回は弱目のフルフューズくらいの770℃で10分キープで焼成いたしました。
キレイな泡が入っているのがわかると思います。
泡の大きさ、デザイン自由自在
大小デザインされた気泡がキレイなガラスが出来上がりました。
この方法であれば気泡の大きさもコントロールできるし、好きな位置に気泡をデザインすることもできますね。
このようにガラスに気泡を入れることができるようになると、フュージング作品の幅もグッと広がります。
ガラス皿はもちろんガラスアクセサリーなどにも利用できる技法ですので皆さんもぜひ挑戦してみてくださいね。
ガラスフュージングを楽しみましょう。
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