【フュージング】ガラスカボション作ってみました!並べ方で変わるガラスの見え方
普段よく海外のガラスに関するYouTubeを見るのですが、前々から気になってたガラスフュージングの技法がありまして。
キレイな模様の入ったカラフルなガラスカボションを制作する動画なのですが、結構な数のアーティストさん達が動画をアップされておられました。
「これは挑戦してみるしかないな」というわけで、今回はガラスフュージングのガラスカボションの制作に挑戦してみました。
カラフルガラスカボションの作り方
いろんな方の動画を見てみますと、皆さん一度ガラスを数枚重ねて焼成し、そのガラスを小さくカットしてそのガラスをもう一度丸く焼成するという方法でございました。
複数枚を重ねて焼成することよって出来たガラスの層の断面を、上にしてフルフューズで焼成すれば断面が丸くなって模様になるという・・・
なるほど!の技法ですね。
複数枚のガラスを重ねて焼成
今回用意したのはガラスフュージング用ブルズアイを4枚✖️2組
・0034 ライトピーチクリーム
・0125 オレンジ
・0120 カナリアイエロー
・0203 ウッドランドブラウン
・0113 ホワイト
・0108 パウダーブルー
・0216 ライトシアン
・0164 エジプシャンブルーこれらのガラスを重ねて焼成し、ガラスの層を持ったガラスバーを作ります。
今回はキレイに同じ寸法でカットいたしましたが、要は焼成後のガラスが層になっていればOKなのでいろんな形のガラスを組み合わせても面白いかもしれません。
※むしろそちらの方がガラス断面の色合いが面白いのでいいかも・・・
今回は太めのガラスの層にしてみたかったので、トップ温度750℃で焼成。
一番下のガラスが沈んだもののかなり層がはっきりした状態で焼成できました。
今回の内容を動画で解説しております
ガラスの塊をカットする
出来上がったガラス棒をカット。
今回はなんとかガラスカッターG-CAMの刃の間にガラスが入ってくれたので、ガジガジとガラスをカットしていきます。
もちろん今回のようにガラスが分厚いとかなり力がいるので、ハンマーなどでガラスを叩き割ってもOKです。
※ガラスの飛び散りなどにはご注意くださいね。
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ガラス断面を上にしてフルフューズ
カットしたガラスの断面を上にしてフルフューズします。
今回はトップ温度820℃で10分キープで焼成しました。
かなり丸くなってますね。
あれだけイビツで尖った形状の物などもあったのですが、表面張力でここまで丸くなってくれるんですね。
とてもいい感じのカボションになってくれました。
サイズによってはペンダントトップやピアスにも、またガラスプレートに溶かし込んで部分的なデザインとして使っても面白そうです。
あれっ!?これもっと簡単にできるんじゃね?
ふとそんなことが頭をよぎりました。
確かに面白い模様のガラスカボションが出来上がる技法なんですが、一度ガラスを重ねて焼成して、それを細かくカットしてもう一度焼成して・・・
少し手間がかかるんですね。
もっと簡単にできるんじゃないかな・・・
フュージングのりを使った裏技
そうなんです。
要はガラスの層を上向きにしてフルフュージングすれば出来上がるのですから、
わざわざ層になるように焼成していちいちカットしなくても、
初めから焼成したいサイズのガラスを層になるようにくっ付けちゃえば出来るのでは?
ガラスの端材をフュージングのりでくっ付けちゃえ
適当にカットしたガラスの端材を何色かフュージングのりで張り合わせて立てて焼成しちゃえ作戦。
形状はイビツになってもフルフュージングで丸いカボションになってくれるのは先の方法で実証済みなので、適当に近いサイズでカットした端材をフュージングのりで張り合わせていきます。
いろんな色の端材を組み合わせてみました。
このままフルフューズすればきっと先ほどと同じようなガラスカボションができてくれるはずです。
そしてもう一つ。
ガラスの細い切れ端やガラスのみみなどを適当に重ねて隣でフルフューズしてみます。
先にやった方法では層の厚みを持たせたかったので、タックフューズにしましたが、今回は完全フルフューズで重ねたガラスの層がどのようになるかの実験です。
トップ温度ではかなり丸くなってくれてますね。
細長く重ねた方のガラスも完全にぺったんこになってくれてます。
フュージングのり
フュージング前の仮止め用の糊です。内容量:60ml
で、出来るぞこれ!
完全に冷ましまして電気炉の蓋を開けましたら、イケてましたよこれ!
かなりいい感じのガラスカボションができてくれたのではないでしょうか。
均等サイズでバランスよくガラスを貼り合わせたカボションは、やはり均等に溶けてバランスのいいデザインに。
またイビツな形状で溶かしたものは波打ったようなデザインに・・・
どうやらウニャウニャっとしたデザインのカボションにしたい場合には、焼成前にバランスをわざと崩したような貼り合わせ方にした方がいいみたいです。
バランスが悪ければ溶ける時に隣の色に覆い被さったり、倒れ込んだりしてくれるので、ウニャウニャとした模様になってくれるんですね。
そして何よりも普段どうしようか悩んじゃうガラスの端材が使えるのが何よりいいですよね。
フルフューズで溶かしたガラスの層は・・・
一方、細長いガラスの切れ端を何枚も重ねてフルフューズしたガラス。
断面はもちろん薄いのですが層にはちゃんとなってくれてます。
そして・・・
なんといっても薄くなってる分、ガラスのカットがむちゃくちゃ楽です。
※間違いなくフルフューズの方がいい。
※最初からこうしとけばよかった。
同じく断面を上にしてフルフューズで焼成
ウニャウニャ模様はこちらの方が断然いいっすね。
ガラスが薄くなった分、焼成時のバランスも悪くなってますし、溶けた時に細い層が広がるように溶けるのでうまいことウニャウニャを作り出してくれてます。
※僕はこっちの方が好きだな
いろんなガラスで試したいガラスカボション
今回は海外動画で紹介されていたガラスカボションの作り方に挑戦してみました。
また横着な性格が功を奏して!?フュージングのりを使っての裏技も発見することができ、なかなか楽しいガラスフュージングとなりました。
今回は不透明系のガラスを使ってみたのですが、透明系のガラスや透明、不透明ミックスしてみたりと、まだまだ面白そうな制作方法はたくさんありそうです。
皆さんもいろんなガラスを使って挑戦してみてはいかがでしょうか。
さぁガラスフュージングを楽しみましょう。
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