大きいサイズのモールドが欲しかった|直角24ポジオリジナルモールド
ガラスフュージングでの技法の一つ「スランピング」
板ガラスを型に乗せて電気炉で加熱し、その型に沿った形状にガラスを仕上げる技法です。
このスランピングに必要な型は「スランピングモールド」や「スランプモールド」と呼ばれ、大小さまざまな形状がございます。
これまでグラクラマーケットでもこのスランピングモールドの販売はしてきたのですが、基本小さめの電気炉をお持ちの方用として小さいサイズのモールドを揃えておりました。
小さめモールドでスランピング
フュージング八角皿を作ってみよう | グラクラBLOG
小ぶりの八角形モールドを使ってかわいい八角形のガラス皿を作ってみました。流れ模様のあるガラス「ストリーキー」と淡い色が特徴の「ティント」を重ねて焼成すると、カラフルな流れ模様のガラスプレートに大変身。
「大きいサイズのモールドも販売して欲しい」とのご要望もいただいていたのですが、なかなかいい物がなく販売までいたっておらず、なかなかご希望に添えずゴメンンサイだったのですが・・・
この度、ガラスフュージングの第一人者で技法書「ガラスフュージング」の著者でらっしゃいます近岡先生がオリジナルのスペシャルモールドを作られたとのお話をいただき、拝見したらこれが素晴らしいモールド。
「これなら大きいサイズのガラス皿を作りたかった皆さん喜んでいただけるのではないか」と速攻販売開始いたしましたところ大好評ったら大好評。嬉しい限りでございます。
というわけで今回この大きいサイズのガラス皿が作れちゃうスペシャルモールドを紹介いたします。
今回の内容を動画で解説
ガラスフュージング 近岡 令 著
グラクラ店長オススメの1冊!ガラスフュージング技法書の決定版初心者向けの作品から応用編まで、ガラスフュージングのさまざまな制作過程や技法を解説。家庭用の電気炉を使えば、自宅でアクセサリーや器などのガラスフュージング作品が作れます。
直角24ポジオリジナルモールド
技法書「ガラスフュージング」の著者、近岡令先生監修スタジオポジオリジナルのスランピングモールド底面のしっかりした大きめの角皿を作ることができます。サイズ:約24.5cm×24.5cm 高さ約5cm★★…
直角24ポジオリジナルモールドがいい感じ
さぁこの「直角24ポジオリジナルモールド」。
サイズから紹介したいと思います。
モールドサイズ
縦横:約25cm角
高さ:約5cm
大きいっすね。これまでなかなか無かったサイズの四角いモールドです。
でも棚板が30cm角の電気炉をお持ちの方であれば余裕で入るサイズですね。
モールドサイズは25cmほどあるのですが、実際にガラスを置く位置は淵から内側になるのでガラスサイズは24cmがちょうどいいサイズ。
だから「直角24」なんですね。
でも直角24だから24cm角ガラスしかダメという訳ではなく、20cm角サイズとかでも浅めのガラス皿になって面白そうです。
モールド表面がなだらかでスベスベ
スランピングモールドで大事なのは表面の状態。
つまりガラスと直接触れる部分なので、凸凹しちゃうと型に沿って曲がったガラスも凸凹になっちゃうんです。
その点、この「直角24ポジオリジナルモールド」は表面がなだらかでスベスベ。
同じ素焼きのモールドでここまでスベスベなのはあまり見たことがありません。ガラスもキレイに仕上がりますね。
この穴は一体なんだ?
このモールドには底面に穴が4つの穴が…
「なんで穴があいてるの?」という方もいらっしゃると思います。
このサイズのモールドとなりますとこの穴が大事。
モールドの上に板状のガラスを乗せるとモールドの上にガラスでフタをした状態になってしまいます。
そこから加熱してガラスを曲げていくと中の空気が逃げるところがなくて、最悪ガラスの真ん中が風船みたいに膨らんじゃうなんてことになっちゃうんです。
そうなんです、その空気を抜くための穴が4箇所あいていたんですね。
これであればガラス皿の真ん中がプックリしちゃって涙…なんてことはありませんよ。
底面が超フラットで安定
もう一つこのモールドのスゴイところはモールドの内側底面が超フラットであるということ。
つまりこのモールドに沿って曲がったガラスの底面を平らに仕上げることができるというところです。
このサイズのモールドとなると底面が斜めになったり丸みを帯びたりしてるものがあって、スランピングで出来上がったガラスがテーブルに置くとガタガタしたり不安定になってしまうことがあります。
その点、この「直角24ポジオリジナルモールド」は出来上がったガラスの底面がほぼフラット。
テーブルにおいてもガタ付きも少なく安定して置くことができます。
んっ!?このマークはひょっとして…
そしてこのモールド自体の裏面を見てみると…
このマークどこかで見たような…
そうなんです。近岡先生のオリジナルモールドということで、「STUDIO POSI(スタジオポジ)」のロゴが入っているんです。
ガラスフュージング界を代表する近岡先生がみなさんにより使いやすいモールドをというコンセプトで制作されたモールド。
いやこのマークがあるとある意味安心しちゃいますね(笑)
今後も増えるラインナップ!スペシャルモールドシリーズ
いかがでしたでしょうか、今回のスペシャルモールド「直角24ポジオリジナルモールド」。
大きい電気炉を持たれてる方はもちろん、今後大きな作品も作ってみたいなぁという方にも自信を持ってオススメしちゃうモールドです。
近岡先生とお話させていただきましたところ、今後もポジオリジナルモールドとしていろんな形状のモールドを増やしていく予定とのこと。
いやこれもうすでに待ち遠しい…期待が高まりますね。
グラクラマーケットでも新しいモールドが登場次第、販売させていただく予定でおりますので今後も要チェックでございます。
今年は一段と盛り上がってきているキルンワーク。今後もこれ以上の盛り上がりを見せることは間違い無いっすよ。
皆さんもいろんな技法に挑戦してみてくださいね。
一緒にガラスを楽しみましょう。
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