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ガラスパウダーを混ぜてフュージング【好きな色は作れるのか?】

ガラスフュージング

ガラスパウダーを混ぜてフュージングすると好きなガラスの色は作れるのか?

・ガラスフュージング用のガラスパウダーを混ぜて使ったらどうなるのかな?
・絵の具みたいに混ぜて自分の好きな色を出すことはできるのかな?
・ガラスパウダーを混ぜて使ってみたら真っ黒になっちゃったんだけど・・・

フュージング用のガラスパウダーを2色混ぜたらどうなるのか

ガラスパウダー写真

ガラスフュージングで装飾やパートドヴェールなどに使われるガラスパウダー。

ベースガラスの上から振ってグラデーションを出したり、または石膏型などに詰めて焼成したりと電気炉を使うガラス工芸では欠かすことが出来ないガラス材料です。

絵の具のように混ぜて好きな色は出せないかな?
絵の具であれば赤と白を混ぜればピンクになるし、黒と白を混ぜたらグレーになるし、これと同じことがガラスパウダーで出来ればガラスフュージングで使える色は無限。ピンクなどの値段の高いガラス材料も代用が効いてコスト削減にもつながるし・・・。

そんなよこしまな考えもありまして実験してみることにしました。

1パターン目は赤と白のパウダーを混ぜてみます。ガラスフュージング用ガラス人気のメーカーBULLSEYEの「0124 RED」と「0113 White」。
赤と白を混ぜたらピンクになってくれたら・・・。

2つ目は赤と青を混ぜてみます。赤と青なら紫ですよね。同じくBULLSEYEの「0124 RED」と「0147 Deep Cobalt Blue」
混ぜた状態では微妙

左:赤白を混ぜたパウダー 右:赤と青を混ぜたパウダー

左の赤と白を混ぜたパウダーはピンクではなく淡いオレンジ色。赤と青を混ぜたパウダーは紫というよりぐれーに近い感じとなりました。
焼成前のパウダーの状態ですのでまだまだ本番はこれから。
これを溶かせば混ざり合ってピンクや紫にきっとなってくれることでしょう。

ガラスに元の色と半分ずつにして焼成してみる

半分は元の色のパウダーで焼成すれば違いがより分かるのではないかと思い、赤と赤白混合、青と赤青混合にして焼成してみました。

ガラスフュージングはそんなに甘くはなかった

フュージングはそんなに甘くはなかった

結果は無情にも予想の色にはなりませんでした。
赤白混ぜたものは見た感じオレンジ色っぽく見えてはおりますが、赤のパウダーと白のパウダー各小さなツブツブがそのままの状態で混在してるだけ。
決して溶け合ったものではありません。

赤と青に関しては溶け合うどころかお互いの色の成分が反応しあってこげ茶色に変色してしまう結果に。

今回の実験の模様を動画で解説してみました

板ガラスと板ガラスを焼成して混ざり合わないのと同じで、パウダーの小さな粒でも混ざり合うことは無い
ガラスフュージングの温度帯においては、ガラスとガラスを重ねて焼成しても混ざり合いません。これはガラスフュージングアクセサリーやお皿を作っていてもガラスとガラスの溶着部分が混ざり合ってないのでお解かりだと思います。

ガラスパウダーにおいても同じです。とても小さなガラス粉粒とはいえ一つ一つが混ざり合うこと板ガラス同様無いのです。

今回のよこしまな考え大作戦は失敗に終わりましたが、ガラスフュージングの奥深さを実感することができました。

これだからガラスフュージングはやめられない。

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