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泡だらけ!?のフュージング用ガラスを使ってみる|ブルズアイ1101クリアシーディー

ガラスフュージング

ガラスフュージングで焼成によりガラスの間に出来る気泡。これは避けることが出来ないというよりガラスフュージング特有の表現として認識されてるかと思います。

もちろん作品によってはなるべく気泡を少なくしたい時もあるでしょう。

アメリカのガラスメーカー「BULLSEYE」では630~670℃あたりまででキープ時間を入れることによって気泡を少なく焼成する方法や間にクリアパウダーを挟むことによって気泡を小さくする工夫なども公開されたりもしております。

今回紹介するのは、まさかそれの真逆。

もとのガラス板に無数の気泡が入ったガラス「ブルズアイ1101クリアシーディー」

そう、ガラスフュージングで泡を入れまくるためのガラスと言っても過言ではないビックリガラス。

というわけで、今回はこの「クリアシーディー」を焼成するとどうなるのか、また焼成する事によってわかったコツや注意点などを紹介したいと思います。

泡だらけの板ガラス「クリアシーディー」をフルフューズしたらどうなるのか

さて、この「クリアシーディー」。
板のままですと細かな気泡が盛りだくさんで、泡も円形だったり細長かったりのさまざま入ってます。

まずはこれをフルフューズで焼成いたします。
合わせるガラスは・・・
不透明系のガラス「0100ブラック」や「0301ピンク」

0100 ブラック
0301 ピンク

透明系だと「1464トゥルーブルー」「1808アクアブルーティント」

1464 トゥルーブルー
1808 アクアブルーティント

ちょっとおもしろそうだと思った「0403オパリン」やダイクロガラス
あと、クリアシーディーにクリアシーディーを重ねるダブル泡作戦など・・・

シーディーの2枚重ねって面白そう

いろいろ思いついたパターンで焼成してみました。

トップ温度780℃

泡はあまりよく見えないですね。

しっかり冷ましましてみてみましたら・・・

ええやん。おもろいやん。

不透明系のガラス

かなり細かい泡が入ってますね。

0100ブラックは泡がよくわかりますね。面白い見え方のガラスになってます。

同じく0301ピンクも細かい泡がいいアクセントになってます。

透明系のガラス

1808アクアブルーティント
おぉぉ、いいっすね。不透明系より透明系とシーディーを合わせたほうが効果抜群ですね。

めっちゃキレイです。

ダイクロガラス

う~ん。イマイチ・・・
ダイクロのキラキラ感で気泡が良く見えず目立たないですね。

その他のガラス

0403オパリン
これもいい感じ。細かい気泡がいいアクセントになってますね。
温度コントロールでもっと白っぽくしても面白そうです。

特に目を引いたのは・・・

なんといってもクリアシーディーにクリアシーディーを重ねて焼成した泡&泡ガラス。

無数の泡が素敵すぎます。

なんとこの泡ガラスは光を当てると美しさ倍増します。

クリアシーディー、このガラスは侮れない。
もっと使い方を追求したいですね。

クリアシーディー焼成の注意点

今回のフルフューズでの焼成。キレイで魅力的なガラスになることがわかりましたが、いくつか注意点が見えてきました。

一見とてもキレイで魅力的なガラスに見えるのですが、少し斜めから見てみたら・・・

「表面に小さい穴がたくさん開いてる」

なんだ?この穴は???

これは板ガラスの上層部にある気泡がフルフューズでガラスが柔らかくなったため表層に出てきちゃったものなんです。

こりゃ困ったよね…

気泡による穴をなくす方法は2つある

もちろんガラスがいうほど柔らかくならないタックフューズにすれば気泡も表層まで出てこないと思われます。

しかし今回はフルフューズでもう穴が何ヶ所もあいちゃつてる。

安心して下さい。

一つずつ解決していきましょう。

ジーディーを下面にして使う。これは重ねるガラスが透明系に限った使い方にはなるのですが、重ね方時シーディーが下になるように 配置してフルフューズで焼成すると凸凹にならないよというやり方。

シーディーを上にして焼成(表面に小さい穴が・・・)
シーディーを下にして焼成(気泡が上がってこないので表面ツルツル)

この方法であれば、シーディーが溶けて柔らかくなって気泡が上がろうとしても一番上に通常のガラスがいるので気泡の露出のフタをしてくれるんです。

つまりガラス表面に気泡が出ずツルツルの状態になるということなんですね。

ガラスの位置を上下逆にしたとしても上がクリア系のガラスであれば透けてガラスの泡を見ることができるので、シーディーを上で焼成した時と見え方はあまり変わりません。

クリアパウダーを乗せて焼成するもう一つの方法は、凸凹した表面にクリアパウダーをふってから再度焼成するという方法。

やり方は簡単。ガラスの表面全体にクリアパウダーをふるうだけ。

少し厚めのクリアパウダーを振って、760~780℃あたりで焼成します。

凸凹穴をクリアパウダーで埋める感覚かな。

はい。きれいにツルツル、ピッカピカ。

一つ注意しないといけないのは、クリアパウダーが分厚過ぎるとパウダーが溶ける時特有の非常に細かい気泡で曇って見えてしまいます。

分厚くふり過ぎないようにね。

気泡だらけのガラスはまだまだ楽しめそうだな

というわけで今回は、あえて気泡をたっぷり含ませたガラス「ブルズアイ 1101 クリアシーディー」を紹介してみました。

ガラスフュージングに置いてガラスの気泡ってマイナスのイメージを持つ方も多いと思うんだけど、こうしてみると気泡もアレンジ次第では良い制作アイデアにつながる可能性があるよね。

このまま深いモールドを使ったスランピングやサギングに使って泡が伸びるキレイさがみれたりもするので、興味のある方はぜひチャレンジしてみてくださいね。

ガラスフュージングはやっぱ楽しいっすね。











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