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ガラスパウダーを筆で書く|フュージング書道!?に挑戦

ガラスフュージング

ガラスフュージングで使用するガラスパウダー。

フュージング用板ガラスの装飾に使ったり、パートドヴェールのように型に詰めて溶かし込んだりと作品制作に欠かせないガラス材料です。

先日、ガラスメーカー「ブルズアイ社」のホームページで面白い資料を発見いたしました。

ガラスに筆で描いたデザインが!!

筆書きのニュアンスがガラスに浮かび上がりなんともええ感じ。
どうやらガラスパウダーを使って書かれたもののようです。

ちょとまて、これならフュージング書道ってできるんじゃない?

これはやるしかないっしょ!

はい、もちろん挑戦いたしました。

今回の内容を動画で紹介

ガラスパウダーと筆で文字を書く

さて、ブルズアイの資料を見ていきますと・・・

もちろん筆で板ガラスの上に描いていくのですが、どうやらガラスパウダーだけで描くのではないようです。

ガラスパウダーだけだと筆に浸み込ませることはできないもんねぇ・・・

ではどうやってガラスの上に文字を書けばいいというのだろう・・・

フュージングのりで文字を書く

なんと、筆とガラスパウダーのほかに用意するものそれは・・・

フュージングのり

通常、フュージングでガラスを重ねて配置して電気炉内に運ぶときにガラスが滑り落ちてしまわないように仮止めしておくために使用する糊です。

今回はこれを筆に付けてガラスの上に文字を書きます。

つまり、墨汁の代わりにフュージングのりを使うということなんです。

なんともまぁ、オモロそうやないの。

このところ僕が心がけてる事をしたためる

用意した板ガラスは「ブルズアイ0137フレンチバニラ」、そしてガラスパウダーは「1112アベンチュリングリーン」
オフホワイトの上に緑の文字というイメージですね。

さて何を書こうか・・・

座右の銘?それとも書初め的なものを?

悩んだあげく、最近僕が心がけてることをしたためようかと・・・

フュージングのりを墨汁代わりに筆にとる

サラサラと書道の達人気分でしたためる。
もちろんフュージングのりは無色透明のため、書いてる文字は見えません(これ結構大変)

書き終わっても何も見えない

書き終わりました。もちろんこの時点ではなーんも見えん。

ガラスパウダーを上からふるう

さぁここでガラスパウダーの登場です。

フュージングのりで書いた文字の上からガラスパウダーを落としていきます。

ひとまず全体に均等にガラスパウダーを乗せちゃいます。

満遍なくガラスパウダーが乗りました。

ガラスを横にしてトントンすると・・・

さてここからどうするかというと・・・

ガラスを横にしてトントンします。

文字が浮かび上がってきましたね。

フュージングのりで書いた部分にはガラスパウダーがくっ付いて残り、その他の部分はガラスパウダーがそのまま下に落ちる。

これぞフュージング書道

もちろん下に落としたガラスパウダーは元に戻して再利用できますよ。

糖質制限

そう、最近僕が心がけてること。

コロナでマラソン大会なども全てなくなり、日ごろのランニングを怠ったせいであれよあれよといううちに体重10kg増。

これはイカンと始めた糖質制限。心を込めてしたためましたw

さぁ焼成だ!ここに気をつけろ!

さぁこのまま電気炉で焼成していくわけですが、ここで気をつけないといけないことが・・・

今回使用するベースガラスは3mm厚。

ということは・・・

これをもし800℃あたりのフルフューズにしちゃうと100%ガラスが縮みます。

ガラスはフルフューズに置いて厚み6mmになろうとする。

いわゆる6mmの法則ですね。

というわけで、今回の焼成温度は740℃。

740℃であればもちろんガラスパウダーは溶着いたしますし、ベースガラスも角が丸みを帯びるくらいで縮むところまではいきません。

740℃10分キープ

うんいい感じですね。

ガラスの端は丸みを帯びてますし、ガラスパウダーはいい感じで溶着してくれてます。
文字もクッキリでいいっすね。

ブルズアイですので482℃で1時間ほど徐冷をいれまして・・・

糖質制限プレートの出来上がり。

もちろんお皿にいたします

ええ感じのガラスプレートができあがれば、そりゃもちろんお皿にするでしょ!

というわけで、さっそくフュージングモールド「プレート145」に乗せてスランピング。

今回は厚みが3mmなのでスランプもしやすいだろうとトップ温度は630℃。トップまで3時間で上げるプログラムでスランピングです。

さぁもちろん482℃で徐冷も入れまして、しっかり冷まして出来上がりが・・・

キレイに仕上がりました!最高っすね!!

糖質制限皿でダイエット!?

フレンチバニラにグリーンの糖質制限の文字。

食欲も失せそうなニュアンスで仕上がりました。これならダイエットに成功できるかも(笑)

というわけで今回は、筆で書いてデザインするガラスフュージングを紹介してみました。
文字を書かなくても、筆独特のニュアンスでガラスの上にデザインを表現するというのは結構アリなんじゃないかと思います。

皆さんも是非試してみて下さいね。

一緒にガラスを楽しみましょう。



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